第1部
中間テストが始まった
島田晴とは、あれから1度も会っていない
佳奈「唯、今回も余裕そうじゃん」
唯「この授業は割と好きだから。佳奈こそ、今回は自信満々って感じ」
佳奈「そうなの!ほら、島田先輩が開いた勉強会あったでしょ?そこでめっちゃわかり易く教えてもらえて!唯よりいい点採れるかもー!」
「ふーん」と、興味なく返す
実際、島田晴にはこれっぽっちも興味が無い
顔がいいとか、頭がいいとかで好かれる人間って、実は裏があったり。
あの時みたいな、ね。
佳奈「じゃあ席行くね!唯がんば!!」
唯「佳奈もね」
話すこともなけりゃ、会うこともない。
あの人もどうせ後1年で卒業だし、授業被ってても見なきゃいいだけの話。
あーあ、早く卒業してくんないかなあ。
「そこまで。答案用紙集めるぞー」
あんな奴のことより、テストの方がうん万倍も大事だし。
佳奈「このあとどうする?」
唯「うーん、図書館で勉強しようかな」
佳奈「でも人いっぱいじゃない?ミーティングルームなら何室か空いてると思うし、そっち行こうよ」
唯「分かった、じゃあお昼買っていこ」
と、コンビニに向かいかけた時
晴「おっと」
曲がり角から出てきたそいつ
佳奈「すみません!大丈夫でしたか?」
晴「あー、大丈夫大丈夫」
ちらっと私を見る島田晴。
なんだかとっても睨まれてる感じ
晴「次からは気をつけてな」
佳奈「はい!」
その時、ドンッと肩がぶつかった
ドサドサと音を立てて落ちる教材
だけど
晴「…………」
ぶつかった本人は振り向きもせず、スタスタと歩いていった。
(わざとだ…)
佳奈「大丈夫!?」
唯「うん、平気だよ、手が滑っただけ」
なるほどね
何が気に食わないか知らないけど、会った途端にこれか…
佳奈「はい、これで全部!」
唯「ありがとう、コンビニ行こう」
それならそうね。
私もとことん嫌われてやるとしようか。
唯「明日からが楽しみだなあ」
佳奈「なに?」
唯「ううん、なんにも」
島田晴とは、あれから1度も会っていない
佳奈「唯、今回も余裕そうじゃん」
唯「この授業は割と好きだから。佳奈こそ、今回は自信満々って感じ」
佳奈「そうなの!ほら、島田先輩が開いた勉強会あったでしょ?そこでめっちゃわかり易く教えてもらえて!唯よりいい点採れるかもー!」
「ふーん」と、興味なく返す
実際、島田晴にはこれっぽっちも興味が無い
顔がいいとか、頭がいいとかで好かれる人間って、実は裏があったり。
あの時みたいな、ね。
佳奈「じゃあ席行くね!唯がんば!!」
唯「佳奈もね」
話すこともなけりゃ、会うこともない。
あの人もどうせ後1年で卒業だし、授業被ってても見なきゃいいだけの話。
あーあ、早く卒業してくんないかなあ。
「そこまで。答案用紙集めるぞー」
あんな奴のことより、テストの方がうん万倍も大事だし。
佳奈「このあとどうする?」
唯「うーん、図書館で勉強しようかな」
佳奈「でも人いっぱいじゃない?ミーティングルームなら何室か空いてると思うし、そっち行こうよ」
唯「分かった、じゃあお昼買っていこ」
と、コンビニに向かいかけた時
晴「おっと」
曲がり角から出てきたそいつ
佳奈「すみません!大丈夫でしたか?」
晴「あー、大丈夫大丈夫」
ちらっと私を見る島田晴。
なんだかとっても睨まれてる感じ
晴「次からは気をつけてな」
佳奈「はい!」
その時、ドンッと肩がぶつかった
ドサドサと音を立てて落ちる教材
だけど
晴「…………」
ぶつかった本人は振り向きもせず、スタスタと歩いていった。
(わざとだ…)
佳奈「大丈夫!?」
唯「うん、平気だよ、手が滑っただけ」
なるほどね
何が気に食わないか知らないけど、会った途端にこれか…
佳奈「はい、これで全部!」
唯「ありがとう、コンビニ行こう」
それならそうね。
私もとことん嫌われてやるとしようか。
唯「明日からが楽しみだなあ」
佳奈「なに?」
唯「ううん、なんにも」