無意識に、恋。
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
銀さんって死んだ魚のような目してるし、精神年齢幼くて嫌になっちゃう
…なーんて最初は思ってたんだけど。
関わっていくうちに、意外と人の話しっかり聞いてくれるんだな、心の芯がしっかりした人なんだな、情に厚いとこあるんだなって気づいた。
いつもうるさいくせに私が凹んでるときは静かに隣にいてくれるし、頭を撫でる手が大きくて男らしくて。時々優しく微笑む銀さんに胸が高鳴ってーーー…胸が高鳴って?
銀さんのことを考えてたら段々おかしい方向に思考が回ってきた。
なに、胸が高鳴ってーって?
そりゃ、やる時はやる人だし、若干ツンデレ気味だけど思いやりのある人だから周りの人からなんやかんやで愛されてる理由はすっごくわかる。
私を守ってくれたあの背中が頼もしくてかっこよかった…ってかっこよかったのは、別に!好きとかじゃなくて、人間として尊敬してるっていう、ただ、それだけでー…!
「りりあちゃん、りりあちゃん」
『なに?!!』
「心の声、だだ漏れだけど大丈夫か…っあー酔いがまわってきたな、これ」
そう、今、私は万事屋にいる。そして隣にはお酒を飲んでる銀さんが。
…そんな中で私は銀さんのことを色々考えてたわけで。心の声、だだ漏れ、って
『え、え、え、私どこからだだ漏れだった?!』
「別に、好きとかじゃなくてーってあたり……あんま大きな声出さないでくんない?頭に響くから!」
『ご、ごめん』
うーって頭を抱えながら左右に揺れる銀さんを見つめながら、銀さんのことを考えてたのはバレてないみたいでホッとした。
『銀さん、飲みすぎ。もう今日はやめよう?』
「まだ飲みてぇーの!今日明日はガキ2人いねぇし、ここで飲んでそのまま寝落ちても文句言われねぇだろ…」
真っ赤な顔してぽやんとして見つめてくる銀さんが、なんだか可愛い…じゃなくて!
『…もうっ!これ以上飲んだら銀さん絶対吐くよ?』
「吐かねぇ吐かねぇ、まだ行ける…行け、る」
絶対行けない人が言うセリフだから、それ。言いながら若干気持ち悪そうにしてるし。
『嘘つくなら私、帰りますけど?』
「…わァーかった!!もう、今日は飲まねぇ」
銀さんの顔をのぞき込んで少し睨みつけて言うと、銀さんは頭を片手でがしがし掻きながら手に持っていた酒の瓶をテーブルに置いた。
『よかったぁ、介抱せずに済むんですね、私』
「嫌味かチクショー!…今日はもう飲まねぇから、だから、」
お酒と甘い香りが混ざった匂いが、鼻をかすめた。
気づけば私は銀さんに抱きしめられていた。
…抱きしめられ、て?
『ぎっ!!銀さん?!』
「ンだよ、うるせぇな。すこしは黙って抱きしめられてろ」
『や、だって、なんで急にこんな』
正面からぎゅ、と抱きしめられてる。
なんで?二人でこうやって飲むことは珍しくないし、今までこんな抱きしめられることなんて1回もなかった。みんなで飲んでても別にそんな様子はなかったし、キス魔ならぬハグ魔というわけではないみたい。
銀さんは無言で、すり、と頬を私の肩につけてきた。
抱きしめられている理由もわからず、銀さんとこんな密着してドキドキしているというのに、頬をすりつけてきたと思ったら、少し下がって胸の上に頭をのせてきた。こんなの、心臓が持たない。
『銀さ、』
「…りりあ」
『な、に?』
「心臓の音、うるせェ」
少し笑いながらそう言うと、銀さんは抱きしめている腕を緩めて私の顔を覗いた。
私の反応を楽しむように、少し嬉しそうに微笑んだ。
『か、らかわないで…っ、男の人にハグされたら、そりゃドキドキしちゃうでしょ!?』
「…俺のことちゃんと男として意識してんの」
『それは、そのー、当たり前…じゃん?』
「ふーん…?」
真っ直ぐ見つめられて、顔が赤くなってきた。
なに、この雰囲気。やだ、なんでこんなに銀さんにドキドキしてるんだろう私。
なんで、抱きしめられて嬉しくてときめいてるんだろう。
「お前のこと抱きしめたらどんな反応すんのかと思ったけど、やだ酒臭いー!とかセクハラ!!とか文句言って暴れるかと思ってたけどよ…なんか、調子狂うわ」
『っ…なに、それ』
大人しく抱きしめられてんじゃねぇよ、ばか、なんて俯いてぽつりと言いながら耳を赤くしちゃって。それはお酒のせいじゃ、ないよね?どういう気持ちなの?銀さん。
今、銀さんに抱きしめられて喜んでる自分がいることを伝えたら、銀さんどう思う?
もしかしたら私、銀さんのこと好きなのかもしれないって、そう伝えたら、銀さんはー…?
『ね、銀さん、あの…っ』
「…さっきりりあが人間として尊敬してるだけだーって騒いでたやつ、」
『えっ、うん?』
「そいつじゃなくて、俺のこと…好きになってくんねぇ?」
『…え?』
思考が、追いつかない。
だって、銀さんがハグしてきたと思ったらー…好きになってって、言ったの?今。
銀さんのお酒の匂いにクラクラしてくる。
「俺、お前のこと好きなんだけど」
『…え、え?銀さんが、私を?』
「銀さんが、りりあを好きなの…ってあんま好きって言わせんな、恥ずかしいから!」
そう言って私を抱きしめていた腕を解いた銀さんは恥ずかしくて酔い醒めてきたわ!なんて一人で騒ぎ始めた。
銀さんが私を好きという事実を飲み込めなくてオロオロしていたら一人で騒いでた銀さんがぴたりと止まり、こちらを見た。
「…さっき抱きしめた時の##の反応に銀さんすげぇ期待しちまったんですけど?思わせぶりなだけだったのかよ」
少し恥ずかしそうに拗ねた顔して私の様子を伺う銀さんが可愛くて、愛おしさすらこみ上げてきて。そっか、やっぱり私、好きなんだこの人のこと。
『銀さん』
「…なに」
『ふふ、酔い、醒めました?』
「醒めたわチクショー」
『それはよかったです』
「何、それだけ?銀さんの問いかけには無視なわけ?りりあちゃん遠回しに俺のことフってんの?」
銀さん泣いちゃうよ?なんて言いながら銀さんは私のこたえをちゃんと待ってる。
『で、さっきの尊敬してる人のことなんですけど』
「ガン無視かよ…そいつが何」
『やっぱり私、その人のことが好きみたいなんです』
「…そうかよ」
『まぁ、その尊敬してる人っていうのは…銀さん、なんですけどね』
「…は」
…すーごいめんどくさい奴だ私。まどろっこしい言い方しかしてない。
はっきり銀さんが好きって言えばいいのに、いざ言おうとすると、なんだか恥ずかしくなってしまった。
「え、え?おま、俺のこと好きなの?え?」
『そういうことになりますよね』
「まじでか、まじでかァ!」
なにお前普通に私も好きとかでいいだろなんでそんな遠回しに伝えてくるわけ?銀さんの心臓もたないよ?なんて言うから、よくもまぁそんなに噛まずに口が回るなぁなんてぼんやり思ったりして。
『あのね、抱きしめられた時ドキドキしたし、銀さんに抱きしめられてると思ったら嬉しくなったの』
「え、」
『さっきずっと銀さんのこと考えてたの。ときめいてた自分がいたことに気づいたし、銀さんのことかっこいいって思ってることにも気づいたの、それで』
「…それで?」
銀さんはいつもちゃんと私の言いたいことがまとまるまで待ってくれる。
そういうところも、私は。
『私っ銀さんのことが、大好きだって!…そう、気づいたの』
「っ……!だあーー!!!!もう、お前可愛いすぎ!!!」
やっと伝えられた、と思ったら銀さんが叫びながらまた私を抱きしめた。
「しっかり銀さんのこと好きじゃんお前。しかも照れながら大好き、って。そんなこと言われたらときめかねぇわけねぇだろ…くそ」
『銀さん、好き、大好き』
「お前なぁ、」
『だって、恥ずかしいけど、銀さんに好きって言いたくなった』
「…俺だってりりあのことがばかみてぇに好きだよばーか」
もう離さねぇから、付き合って。
そう言った銀さんの顔を私はきっと一生忘れない。
…なーんて最初は思ってたんだけど。
関わっていくうちに、意外と人の話しっかり聞いてくれるんだな、心の芯がしっかりした人なんだな、情に厚いとこあるんだなって気づいた。
いつもうるさいくせに私が凹んでるときは静かに隣にいてくれるし、頭を撫でる手が大きくて男らしくて。時々優しく微笑む銀さんに胸が高鳴ってーーー…胸が高鳴って?
銀さんのことを考えてたら段々おかしい方向に思考が回ってきた。
なに、胸が高鳴ってーって?
そりゃ、やる時はやる人だし、若干ツンデレ気味だけど思いやりのある人だから周りの人からなんやかんやで愛されてる理由はすっごくわかる。
私を守ってくれたあの背中が頼もしくてかっこよかった…ってかっこよかったのは、別に!好きとかじゃなくて、人間として尊敬してるっていう、ただ、それだけでー…!
「りりあちゃん、りりあちゃん」
『なに?!!』
「心の声、だだ漏れだけど大丈夫か…っあー酔いがまわってきたな、これ」
そう、今、私は万事屋にいる。そして隣にはお酒を飲んでる銀さんが。
…そんな中で私は銀さんのことを色々考えてたわけで。心の声、だだ漏れ、って
『え、え、え、私どこからだだ漏れだった?!』
「別に、好きとかじゃなくてーってあたり……あんま大きな声出さないでくんない?頭に響くから!」
『ご、ごめん』
うーって頭を抱えながら左右に揺れる銀さんを見つめながら、銀さんのことを考えてたのはバレてないみたいでホッとした。
『銀さん、飲みすぎ。もう今日はやめよう?』
「まだ飲みてぇーの!今日明日はガキ2人いねぇし、ここで飲んでそのまま寝落ちても文句言われねぇだろ…」
真っ赤な顔してぽやんとして見つめてくる銀さんが、なんだか可愛い…じゃなくて!
『…もうっ!これ以上飲んだら銀さん絶対吐くよ?』
「吐かねぇ吐かねぇ、まだ行ける…行け、る」
絶対行けない人が言うセリフだから、それ。言いながら若干気持ち悪そうにしてるし。
『嘘つくなら私、帰りますけど?』
「…わァーかった!!もう、今日は飲まねぇ」
銀さんの顔をのぞき込んで少し睨みつけて言うと、銀さんは頭を片手でがしがし掻きながら手に持っていた酒の瓶をテーブルに置いた。
『よかったぁ、介抱せずに済むんですね、私』
「嫌味かチクショー!…今日はもう飲まねぇから、だから、」
お酒と甘い香りが混ざった匂いが、鼻をかすめた。
気づけば私は銀さんに抱きしめられていた。
…抱きしめられ、て?
『ぎっ!!銀さん?!』
「ンだよ、うるせぇな。すこしは黙って抱きしめられてろ」
『や、だって、なんで急にこんな』
正面からぎゅ、と抱きしめられてる。
なんで?二人でこうやって飲むことは珍しくないし、今までこんな抱きしめられることなんて1回もなかった。みんなで飲んでても別にそんな様子はなかったし、キス魔ならぬハグ魔というわけではないみたい。
銀さんは無言で、すり、と頬を私の肩につけてきた。
抱きしめられている理由もわからず、銀さんとこんな密着してドキドキしているというのに、頬をすりつけてきたと思ったら、少し下がって胸の上に頭をのせてきた。こんなの、心臓が持たない。
『銀さ、』
「…りりあ」
『な、に?』
「心臓の音、うるせェ」
少し笑いながらそう言うと、銀さんは抱きしめている腕を緩めて私の顔を覗いた。
私の反応を楽しむように、少し嬉しそうに微笑んだ。
『か、らかわないで…っ、男の人にハグされたら、そりゃドキドキしちゃうでしょ!?』
「…俺のことちゃんと男として意識してんの」
『それは、そのー、当たり前…じゃん?』
「ふーん…?」
真っ直ぐ見つめられて、顔が赤くなってきた。
なに、この雰囲気。やだ、なんでこんなに銀さんにドキドキしてるんだろう私。
なんで、抱きしめられて嬉しくてときめいてるんだろう。
「お前のこと抱きしめたらどんな反応すんのかと思ったけど、やだ酒臭いー!とかセクハラ!!とか文句言って暴れるかと思ってたけどよ…なんか、調子狂うわ」
『っ…なに、それ』
大人しく抱きしめられてんじゃねぇよ、ばか、なんて俯いてぽつりと言いながら耳を赤くしちゃって。それはお酒のせいじゃ、ないよね?どういう気持ちなの?銀さん。
今、銀さんに抱きしめられて喜んでる自分がいることを伝えたら、銀さんどう思う?
もしかしたら私、銀さんのこと好きなのかもしれないって、そう伝えたら、銀さんはー…?
『ね、銀さん、あの…っ』
「…さっきりりあが人間として尊敬してるだけだーって騒いでたやつ、」
『えっ、うん?』
「そいつじゃなくて、俺のこと…好きになってくんねぇ?」
『…え?』
思考が、追いつかない。
だって、銀さんがハグしてきたと思ったらー…好きになってって、言ったの?今。
銀さんのお酒の匂いにクラクラしてくる。
「俺、お前のこと好きなんだけど」
『…え、え?銀さんが、私を?』
「銀さんが、りりあを好きなの…ってあんま好きって言わせんな、恥ずかしいから!」
そう言って私を抱きしめていた腕を解いた銀さんは恥ずかしくて酔い醒めてきたわ!なんて一人で騒ぎ始めた。
銀さんが私を好きという事実を飲み込めなくてオロオロしていたら一人で騒いでた銀さんがぴたりと止まり、こちらを見た。
「…さっき抱きしめた時の##の反応に銀さんすげぇ期待しちまったんですけど?思わせぶりなだけだったのかよ」
少し恥ずかしそうに拗ねた顔して私の様子を伺う銀さんが可愛くて、愛おしさすらこみ上げてきて。そっか、やっぱり私、好きなんだこの人のこと。
『銀さん』
「…なに」
『ふふ、酔い、醒めました?』
「醒めたわチクショー」
『それはよかったです』
「何、それだけ?銀さんの問いかけには無視なわけ?りりあちゃん遠回しに俺のことフってんの?」
銀さん泣いちゃうよ?なんて言いながら銀さんは私のこたえをちゃんと待ってる。
『で、さっきの尊敬してる人のことなんですけど』
「ガン無視かよ…そいつが何」
『やっぱり私、その人のことが好きみたいなんです』
「…そうかよ」
『まぁ、その尊敬してる人っていうのは…銀さん、なんですけどね』
「…は」
…すーごいめんどくさい奴だ私。まどろっこしい言い方しかしてない。
はっきり銀さんが好きって言えばいいのに、いざ言おうとすると、なんだか恥ずかしくなってしまった。
「え、え?おま、俺のこと好きなの?え?」
『そういうことになりますよね』
「まじでか、まじでかァ!」
なにお前普通に私も好きとかでいいだろなんでそんな遠回しに伝えてくるわけ?銀さんの心臓もたないよ?なんて言うから、よくもまぁそんなに噛まずに口が回るなぁなんてぼんやり思ったりして。
『あのね、抱きしめられた時ドキドキしたし、銀さんに抱きしめられてると思ったら嬉しくなったの』
「え、」
『さっきずっと銀さんのこと考えてたの。ときめいてた自分がいたことに気づいたし、銀さんのことかっこいいって思ってることにも気づいたの、それで』
「…それで?」
銀さんはいつもちゃんと私の言いたいことがまとまるまで待ってくれる。
そういうところも、私は。
『私っ銀さんのことが、大好きだって!…そう、気づいたの』
「っ……!だあーー!!!!もう、お前可愛いすぎ!!!」
やっと伝えられた、と思ったら銀さんが叫びながらまた私を抱きしめた。
「しっかり銀さんのこと好きじゃんお前。しかも照れながら大好き、って。そんなこと言われたらときめかねぇわけねぇだろ…くそ」
『銀さん、好き、大好き』
「お前なぁ、」
『だって、恥ずかしいけど、銀さんに好きって言いたくなった』
「…俺だってりりあのことがばかみてぇに好きだよばーか」
もう離さねぇから、付き合って。
そう言った銀さんの顔を私はきっと一生忘れない。
1/1ページ