ケンカ
名前変更
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「留三郎、止めないでくれ。これは僕と充希の問題なんだから」
「だけどな……」
「でも、予算が少ないのと包帯の数が少ないのは事実ですよね」
「そうだけど、ケガした以上は手当てしないわけにもいかないじゃないか」
二人の言い合いに他の六年生たちが集まってきた。
「騒がしいぞ」
「なんの騒ぎだ!」
「何を言い合いしている?充希まで」
作法委員会委員長の立花仙蔵先輩が私をチラッと見る。
「足を痛めただけですし大層に包帯巻いたりする程じゃないです!」
「そんなの見てみないと分からないじゃないか!」
「大丈夫って言ってるじゃないですか!伊作先輩は大袈裟過ぎるんです!!……っ!」
パァン
「お、おい!」
頬にピリッとした痛みが走り、ジンジンする頬を抑えた。
その瞬間周りはシーンと静まり返る。
「伊作、何もぶたなくても良いではないか…」
一瞬何が起こったか分からなかったけど、伊作先輩に頬を叩かれたのだと実感した。