私の先輩は不運
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「……不運でしたね伊作先輩」
「はは。僕ってなんでこう不運なんだろう~」
はぁーっとため息をついてガッカリとする伊作先輩に、私は伊作先輩の髪を拭きながら励まそうと口を開く。
「で、でも、伊作先輩は優しいですし気さくだから皆からも好かれていらっしゃるじゃないですか!」
「うーん、でも僕って頼りないだろう?僕と一緒にいたら、他の忍たまたちまで不運な目に合わせてしまうから……」
「そんなことないですよ!!保健委員会の委員長が務まるのは伊作先輩じゃなきゃダメです!」
「充希……」
「六年間も保健委員を務めてきたから色んな薬の調合とかお詳しいですし、新野先生だって伊作先輩のこと頼りにされていらっしゃるんです!」
「そうかな?」
「はい!それに今さら委員長交代されては私たちは困ります。保健委員のお仕事に慣れてない委員長が来たら、もう大変ですから……」
この前の学園長の思いつきで委員会委員長を交代させられた件で懲り懲りだった。
「やーっぱり、保健委員会の委員長が務まるのは伊作先輩しかいません!それに、伊作先輩が他の委員会の委員長って、なんか性に合わないかと」
「……うん。そうだね。保健委員会で迷惑かけるといけないからね!ありがとう、僕のこと慰めてくれて」
「いえ、そんな!いつも伊作先輩にはお世話になってます!大丈夫ですよ!保健委員会の私たちは伊作先輩の味方です!」