私の先輩は不運
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私が所属している保健委員会の委員長は保健委員の中でもかなりの上をゆく不運なのです。
イノシシに終われたり転んだり四年生の綾部喜八郎が掘った落とし穴に落ちたり……
「遅れてすみません!」
「あ、充希!遅いじゃないか。今日は当番だから遅れちゃダメだよってお昼に伝えたはずだよ?」
当番で医務室に駆け込めば、伊作先輩がすり鉢で薬を作っていた。
「ごめんなさい……」
「どうして遅れたの?」
「あ……私と同じ三年生の方向音痴の神崎左門と次屋三之助を富松作兵衛と一緒に探してまして……」
方向音痴のくせにあっちこっち行くもんだから、探すの大変だ。
同室の作兵衛は本当に毎日大変だなと思う。
「……そう。それは仕方ないね。それじゃあ、充希は包帯を巻いてくれる?」
「はい!」
私たちの委員長の伊作先輩は気さくで優しい人なので、保健委員だけではなく他の忍たまからも好かれている。
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