「充希は何がしたい？」

「……お昼寝」


「っ！そうか、そうか！充希はお眠なんだね～！」

親バカのようにデレデレした彼らは、丁度日陰になってる場所へ充希を連れて行く。

「さぁ、ここでお昼寝しような」

「うん！」

「ちょっと、待て！…なんで、当たり前のように兵助と勘右衛門が充希の左右を取ってるんだよ！」

「こういうのは早い者勝ちなんだよ」

「そうだよ。ボサッとしている雷蔵と三郎と八左衛門が悪い」

兵助と勘右衛門がしてやったりと言うような顔で充希を撫でている。

「兵助～勘右衛門～！！」

「今日こそは俺が充希の隣に寝るんだぞ！！」

………ここからが、大変なのです。

誰が充希の隣で寝るか競い合ってしまい、毎回それを慌てて止めるのは充希なのだった。


END
2019.6.30(令和)