イタズラは程々に
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「このバカタレ!お前がいなくなって得する人間なんていない!」
どっかのギンギンに忍者している先輩の言葉を真似して叱る田村先輩に、私は目を大きく見開く。
「……!」
「それに、お前が今海に身を投げたとしてショックを受けるのは私達だ。仲間が身を投げて喜ぶとでも思うのか?」
「………でも」
「それに、お前のことをどうやって下級生に報告すればいい?悲しむのは目に見てる。……お前は、自分が味わった感情を私達にもさせるつもりなのか?」
「…え?」
「お前は、誰からも無視され一人ぼっちで寂しかったのだろう?それなら、私達も同じだ。………その同じ気持ちを私達にもさせるつりか?」
「……先輩」
寂しかった。誰からも相手にしてもらえず無視され、学園ではいつも孤独だった。
「それに、ウチの学園では少なくもそんな奴はいないよ」
その言葉に安心してしまったのか、私はポロポロッと目から溢れ出してしまった涙を流す。
「………ぅ、う………」
「その通りだ」
「…!せ、先輩!」
暫く様子を見ていた先輩達がこちらにやって来て、同じ保健委員会委員長の善法寺伊作先輩に頭を撫でられる。