壊れた学園
名前変更
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先輩達から伝わってくる反省の色と言葉が私の心に響く。
あんなに"絶対許さない"って固く誓った言葉が嘘かのように消えている。
『………今度』
『え?』
『今度また……同じようなことが起きたら………次こそは許しませんからね!』
顔を伏せてそう言い切った。
『…!あぁ、次はもうないから安心していい』
と食満先輩は優しく頭をポンポンと撫でた。
『っていうか、三回も天女が来て三度も妖術にかかるって………バカですよね?下級生の方が賢いですよ』
と皮肉った言葉を投げれば、先輩達はバツが悪そうに『うっ……』と言葉を詰まらせる。
『まあ、天女が下級生嫌いだったってこともあるとは思いますけど、三回も来て普通……学びますよね?対策だって練りますよね?結局は学んでなかったんですよね?先輩?』
徐々に黒いオーラを放つ私に先輩達が息をゴクリと飲んだ。
『それと…綾部先輩だけ復讐されるのもあれでしょう。…軽度ですが頬にパンチでチャラにしてあげます』
『……あ、あぁ』
『確かに、喜八郎だけ裁きを受けるのはフェアじゃないだろう』
『そうだな』
先輩達は覚悟を決めたようだ。
『では、まず五年生からいきます…』
私は拳を握りしめて五年生の前に移動した。
『え、待って?』
『ぐーなの?』
『私はそれ以上の痛みを味わいましたけど?』
『うっ…………』
とは言っても、私は平手打ちで久々知先輩の頬にビンタした。
『……え?平手打ち?』
『優しいでしょ?わ・た・し』
と語尾にハートマークを付けてニッコリ笑った。