兄妹以上恋人未満
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『ふむ。構わん。ウチは入学料を払えば試験無しでも入学可能じゃ。実際に15歳の編入生や13歳の編入生もおるから安心しなさい』
『やった!ありがとうございます!』
『ありがとうございます。よかったわね』
『うん!』
『では、早速じゃが充希は三年生として明日から授業に出てもらう。これが三年生の制服じゃ。中にはクラスが書かれておる』
『はい!……早速着てみます!!』
渡された制服は黄緑ぽい色の制服。それをさっさと着替えた。
『……母上、どう?似合う?』
『えぇ、よく似合ってるわよ』
母上はニッコリと笑って似合うと言ってくれた。
『ふふ。嬉しい!あ、お兄ちゃんにも驚かせるついでに聞いてみよー!』
私は部屋を飛び出しお兄ちゃんを探しに行った。
『あっ、充希!待ちなさい!……もう。あ、ごめんなさい…あの子お兄ちゃん大好きっ子でして』
『ほほほほ。そうなのじゃな!お兄ちゃん子か!っていうことは、忍術学園に入りたがった理由もお兄ちゃん絡みかの?』
『…はい。時折帰る三木ヱ門に忍術学園の話や忍者のことを聞いて入りたくなったようで……その半分、お兄ちゃんがいなくて寂しがってたので…学園に行けば毎日でも会えると思ってるみたいで』
『ほほほほ。そうか!そんな妹じゃ。兄である三木ヱ門も相当じゃろう?』
『はい。お兄ちゃんも妹っ子になって溺愛していまして……』
私がいなくなった部屋で学園長先生と母上がそんな話をしていた。
『……どこなんだろう?』
お兄ちゃんを探しに校庭をぐるっと走って探してるのだが、お兄ちゃんの姿は見つからない。
『……あの』
『……え?』
声をかけられて、後ろを振り返れば、黒髪に藍色?の制服を着たお兄ちゃんより背が高いい男の子が立っていた。
『見ない子だけど……その制服は三年生のだよね?……えっと、もしかして編入生?』
『……………』
お兄ちゃん以外の男の子と話したことがなかった私は、どうしたらいいのか少しパニックになった。更にはーー
『兵助、どうしたの?……って、あれ?この子は?』
するとうどんのような髪をした男の子がやって来た。
『あ、この辺をうろうろしてたから声をかけたんだけど………編入生っぽいのだが……』
『ん?ね、キミの名前は?編入生かな?』
『…………ぁ、ぁ、の……』
『おほー!兵助と勘右衛門!やにしてるんだ~?』
『こんなところで何してるの?』
『また兵助の豆腐地獄に誘われてんのか?』