兄妹以上恋人未満
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『…もう、昔っからお兄ちゃん子なんだから……』
と少し困ったよう笑みで母上がよしよしと私の頭を撫でた。
『じゃあ、母上!』
『いいわよ。でも、あなたはもう年が12歳だけど学園の方はいいのかしら?お兄ちゃんは10歳で入学したけれど……』
『あ……』
確かにお兄ちゃんは10歳で入学したし、学園に入れるのは10歳からと言う。
『いちど、学園に行って聞いてみましょうか』
『うん!!』
明日、早速母上と一緒に忍術学園に行って学園長先生と相談するのことが決まった。そして、私は明日が楽しみ過ぎてよく眠れなかったw
『……想像してたよりも大きい学園ね』
『うん。忍術学園は有名校だって言ってたからね!』
目の前の門にノックをすると、若いお兄さんが出て来た。
『は~い、どちら様でしょうか?』
…なんか、頼りなさそうな人だなぁ
『私、ここでお世話になってる田村三木ヱ門の母です』
『あー!田村くんのお母様でしたか!でしたら、田村くんに用事で?』
『あ、そうではなくてですね……私の娘が忍術学園に入りたいと言うもので…ちょっと、そのことでご相談したいことがあって参りました』
『わかりました!では、学園長とお話を進めてください。学園長はこちらです。付いて来てください』
『はい』
私と母上はお兄さんの後に付いて行く。そのあいだ、頭巾を被った…きっとここの生徒さんがこちらに興味津々で見ていた。
『わしは、我が忍術学園の学園長をしておる大川平次渦正じゃ。田村三木ヱ門の母上ですな?』
『はい。いつも私の息子がお世話になっております』
『いや、なに……それで、そちらのお嬢さんはそなたの?』
優しそうなおじいさんが学園長らしく、その隣には水色の頭巾をした犬?までいた。
『あ、はい。こちらは私の娘…三木ヱ門の妹の充希です。…ほら、ご挨拶して?』
『はい。はじめまして、田村充希と申します。よろしくお願い致します。この度は急に訪問をして申し訳ありません』
と頭を下げる私に学園長先生は微笑ましそうにした。
『これはこれは、礼儀正しいお嬢さんじゃな!こちらこそよろしく頼む。それで、今日はいったいどんな相談を?』
『はい、娘が忍術学園に入りたいと昨日急に言われまして……』
『ほぉ。充希、年は幾つじゃ?』
『兄の一個下……12歳です』
『なるほど。それで、忍術学園に入りたいとのことじゃが』
『はい。入学資格は10歳からということですが……娘はもう12歳…年がいきすぎたのですが入学は出来るのでしょうか?』