壊れた学園
名前変更
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『…………ん』
『!…充希ちゃん?』
(充希side)
目が覚めると、私はどうなら医務室にいるようで、首吊り自殺は失敗に終わったらしい。
目の前には善法寺伊作先輩…だけではなく、上級生全員が揃っていた。
『………?』
私は、ムクッと上半身を起こした。
『良かった……キミが自殺を計って首吊りしてたの…覚えてるかい?』
目の前にいる伊作先輩はすごく安心したように目に涙の一粒を浮かべている。
『………』
『……充希、お前を自殺に追い込んだのは我々だ。すまない……充希、本当にすまなかった!』
立花先輩が土下座をして謝罪すると、他の先輩達も頭を下げて私に謝罪をした。
『……や、やめてくださいよ……そんなことされたら………許さないといけなくなるじゃないですか……そんなの…そんなの困るよ私……私達に酷いことをした上級生達を復讐してやろうって決意して……』
『『『『『『…………』』』』』』
『念入りに計画経てて、まず四年生からいろはの順で復讐してやろうって………だから、綾部先輩を攻撃して……次に滝夜叉丸先輩をって思ったのに………最後に綾部先輩が謝る言葉で復讐心が揺らいで……どうしたらいいのか分からなくなって………気付いたら、医務室にいて寝ている綾部先輩を見てた……』
もちろん、何かするつもりじゃない。きっと確かめに行ったんだろう……本当に復讐するべきか
『綾部先輩の表情は寝ていても悲しい表情をしてた……そんな表情を見てたら復讐して良かったのかって迷うようになった……もう、どうしたらいいのか分からない。もういいやって部屋で首吊りを………んぐっ!?』
『ごめん!!充希、もっと早くあの天女から目を覚ましていれば……三回も妖術に掛かった俺達がバカなんだ…』
私と同じ火薬委員会の委員長代理を務めてる五年い組の久々知兵助先輩が私を優しく抱き締めた。
『……っ』
『だから……だから、死ないでくれ……死を選ばないでくれ……頼むから…』
と久々知先輩の声が弱々しくその声は泣いていた。
『充希が死ぬ必要なんてこれっぽっちもないんだよ……。そうさせてしまった僕達に責任があるんだ……充希の心のケア…僕がさせて?僕は保健委員会の委員長だからね』
とニコッといつもの伊作先輩で笑った。
『…………』