壊れた学園
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戦輪で斬ろうとしてきたりご飯にはゲテモノばかりの物に変えられたり、鉄双節棍、焙烙火矢、火器、微塵、寸鉄、万力鎖…色んな武器で攻撃されたり…完全に私は彼らの敵となった。助けを求めることも出来ない…下級生にはこれ以上手を出されないためには私が彼らの遊び相手になるしかない。そう、彼らは遊びとしか捉えていない。痛い……手裏剣が何ヵ所か体に突き刺さる。必死に痛みに絶える。もう折れそうになるけど、ダメだ。ここで逃げては彼ら上級生の矛先が下級生や同級生に向けられる…。なんとしてもこれ以上、下級生や同級生に手を出されないために私が何とか絶えるしかない。私は、彼らの遊び相手をしながら必死にどうしたら上級生が元に戻るか考えたが、そんなことを考える暇もなく彼らはエスカレートしていく。もう身も心もズタズタ……なんで、私なの…?彼らは天女さえいればそれでいいのか…!長く一緒にいた後輩よりも天女をとるの…?授業も受けない委員会にも参加しない。これなら何のために忍術学園にいるの。なんで、私達下級生が天女のために苦しい思いをしなきゃいけないの?なんで、上級生はあんな女に魅力を感じてるの?美しい女なら中身なんて気にもしないの?なんで、なんで私達がそんなくだらないことに振り回されなきゃいけないの!!許さない…許さない絶対に。上級生も天女も…それに気付いてるのに何もしない先生もこの学園に居座ること許した学園長も……復讐してやる!私達が味わった絶望を上級生達にも味わわせてやる!もう私は……泣かない。復讐するチャンスが来るまでの辛抱だ……天女は私がこの手で天に還す。……ここで日記は途絶えてます』
日記の内容を聞いた上級生やいつの間にか来ていた先生、学園長もみんなは言い様のない感情が溢れた。
ここまで彼女を追い詰めていたこと、悲しみから怒りに変わった瞬間、怒り狂った様子が目に見えた。
彼らは彼女の恨みを買ってしまったのだ。
確かに、彼女はいつの日か泣かなくなっていたのだ。
上級生が下級生を苦しめさせている。
『……どうしよう』
『……伊作』
頭を抱える伊作に食満は伊作の肩に手を添える。
『……遺書の方は?』
『……ダメだな。上級生に復讐するつもりで綾部先輩を襲ったのに…その罪悪感があるなんて……ごめんて謝ってくるなんて……その一言で復讐心が揺らぐなんて…ダメだよ…やめちゃ…まだ復讐は終わってないのに、もうしたくないって思ってる自分がいるなんて…もうバカじゃん…分からない……もう、なんか…つかれた……いいや、復讐するのも辛いなら…私は死を選ぼう…。これまで私のことよくしてくださりありがとうございました。……さようなら』
『………僕の声、聞こえてんだ…』
自分が気を失う寸前で謝った言葉はとても小さな声だった。
それなのに、ちゃんとそれは彼女に伝わっていた。
『充希を自殺に追い込んだのは我々だ……』
『あぁ…充希が目を覚ましたら、もう一度みんなで謝ろう』
その言葉にみんなは固く頷くのだった。