壊れた学園
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『時間が必要だと思います。あの二人の心のケアと共に許してもらうのも』
庄左ヱ門の言葉に上級生達は『…あぁ』と頷く。
それから、数日……委員会に参加するようになった上級生達に下級生達は嬉しそうにしていたが、伊賀崎孫兵と充希だけは違った。
よほどのことじゃない限り一切口を聞かない。
上級生はこのままでは先に進まないと、まずは伊賀崎孫兵だけ呼び出し謝ることにした。
『…なんですか、僕をこんなところに呼び出して』
冷たく言い放つ孫兵に上級生達は下級生にした時と一緒のように土下座して謝った。
『な、なんの真似ですか…!』
これには流石に驚いた孫兵
『孫兵!すまなかった!…ジュンコもすまない!』
まず手を掛けた五年生の生物委員会委員長代理の竹谷八左ヱ門が謝った。
『え』
『天女の妖術に三度も掛かってしまった……もちろん、許してもらえるなんて思ってない。でも、このままじゃ嫌なんだ……』
『…………』
『このまま後輩とギクシャクした関係のまま………また、前のような関係に戻りたいって…』
『………もういいです』
『…え?』
孫兵が懐から出て首に巻き付くジュンコの口元を撫でる。
『僕はジュンコにされたことで怒ってただけですよ。もう先輩も謝ってくれたので……な、ジュンコも許すよね?』
『シャーー』
ジュンコは"うん!"と言うように鳴き声を出す。
『………孫兵』
『でも、充希は簡単にはいかないと思いますよ』
『………あぁ。時間をかけてでも謝るさ』
上級生は伊賀崎孫兵との仲を戻すことが出来、後は充希だけとなった。