壊れた学園
名前変更
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『孫兵は大事なジュンコを殺されそうになってそれを庇った孫兵自身に暴力だもんな……』
『孫兵は自分の大事なペットに手を出されてるの見て黙ってないからな……』
あのペットに対する愛情っぷりは呆れてしまうぐらいなのは忍術学園の者なら全員知ってることだ。
『でも、充希は……一体何されたんだ?』
と無自覚の方向音痴である三年生の体育委員会所属の次屋三之助が聞く。
『そうだね…。孫兵はいつもあんな感じだから分かるけど、反省して謝ってくれた先輩達でも許さないなんてよっぽどのことなんじゃ……』
三年生の作法委員会所属の浦風藤内は首を傾げる。
そう、充希については何されたのかは下級生達は知らない。ただ、何かされたのだろうと言うことは分かっていた。
なにせ、ケガを負った充希が医務室に来るから、一年生の乱太郎と伏木蔵と二年生の川西左近と三年生の三反田数馬が見ているからだ。
『………それは私から話そう』
仙蔵が苦しそうにしながら充希にしたことを全て打ち明けた。
『えぇっ!?』
『そんな……酷いですよ!!!』
『まるでオモチャみたいな………』
『手裏剣の的の変わりにしたなんて……』
上級生の説明から何故毎日ケガをしてくるのか理由が分かった下級生達。
『池の水を頭からぶっかけたうえに溺死させるような行為まで……』
『……そりゃ、許さないよな』
『…充希さん、絶望だったんだ毎日毎日こんなことさせられて………』
『たぶん……その絶望と悲しみから怒りに変わったんだと思う。そして上級生への憎しみ恨みと………』
『『『『『……………』』』』』
上級生は何も言えなかった。あんなになってしまった……いや、そうさせてしまったのは自分達だから…