壊れた学園
名前変更
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『伊作、お前だけの責任じゃねぇよ……これは俺たち上級生、全員だ』
悔しい気持ちを押し殺し自分を責める伊作の肩に手を置く六年生の用具委員会委員長の食満留三郎
『そうだ。これは我々の責任だ。ケジメをつけるのも……このままにしてはおけない』
同じ六年生の作法委員会委員長の立花仙蔵の言葉に皆が頷く。
『……俺、充希に謝らなきゃ……髪切っちゃった…それも自慢だったの知ってたのに』
斉藤タカ丸は充希が充希の両親から髪が綺麗だっていつも褒められたから自慢の髪だって言うのを知っていた。それなのにそれを元髪結いであるタカ丸が切ってしまったのだ。
『…タカ丸さん、それは私もです。私は自分に…その……(好意)を持ってくれてたのに逆に暴力を振るってしまいました』
田村三木ヱ門はちょっと恥ずかしいのかごにょってしまったものの、自分がしてしまった事を述べた。
『今までのことを此処で言っても何にも変わらない!!後輩達に謝らないと!』
五年生の学級委員の尾浜勘右衛門が立ち上がった。
『そうだね。許してもらえないかもしれないけど、俺達が悪いことをしたんだから許す許さないは別として謝るべきだ』
久々知も立ち上がれば、他の五年生や四年生も六年生も立ち上がり、力強く決意した。
上級生はそう決意をし下級生に謝ることを決めたが、そう簡単なものではなく何しろ下級生には警戒され逃げられる。
上級生も中々声をかけにくくいながらも下級生達を一ヶ所に集めることにした。
『………なんなんですか?僕達を呼び出して』
三年生の用具委員会の富松作兵衛が先に声をかけた。
一年生も二年生を後ろに三年生は守るように前へ出る。
三年生だって恐怖でいるのは一緒だった。