壊れた学園
名前変更
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特に充希は女ということで天女が気に入らず、酷いことをするように上級生に命じたのだ。
手裏剣術の鍛練だと表向きな言葉で充希を的の変わりにし上級生が充希に向かって手裏剣打った。
その他には髪を四年は組の同じ火薬委員会の斉藤タカ丸にバッサリと切られたり、充希が好意を抱いていたであろう田村三木ヱ門には髪を引っ張られたり首を絞められるなどの被害にあった。
充希は助けなど求められるわけがなく絶望な日々に、変わってしまった。
今までの明るく好奇心旺盛だけど恥ずかしがり屋な充希はもうそこにはいない……。輝いてた目も消え何も映さない真っ黒な目
繰り返されたイジメも慣れから何も感じなくなっていた。
ただ、彼女には"憎しみ"という感情だけがメラメラ燃え初め、悲しみから怒りへと変わった。
一人目は先生方が始末し二人目は何処かのお人好しなプロ忍が始末したらしい。そして、三人目は充希が始末した。
妖術が解けた上級生や先生はこれまでの事を食堂のおばちゃんや山本シナ先生から聞き、衝撃と共に後悔と絶望が押し寄せた。
何より下級生に手を出してしまったこと、それより充希を酷いことしてしまったこと……
妖術が解けた今、よく充希を観察していたら今までの充希ではなく笑顔もなく冷たい目をした姿で……
『……どうして、こんなことに』
『後輩には悪いことをしてしまった…………』
『もう許してはくれない…よな』
上級生は泣きそうになりながら頭を抱える。
『下級生達は完全に俺らに怯えてる』
『三年生は警戒する目を向けてくる』
『あぁ……特に充希なんか恨みを込めた態度を隠しつつも避けていく』
ガッ
『なんで、こんな………くそっ!!』
自分の過ちにイライラした六年生の会計委員会所属委員長の潮江文次郎が壁を思いっきり殴る。
『充希ちゃん…ごめん。みんなも……』
六年生の保健委員会委員長の善法寺伊作が涙を流す。特に伊作は自分が保健委員という立場なのにケガをさせてしまったこと心を傷付けたことの後悔が人一倍にあった。