優しい先輩
名前変更
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「はぁ~い、マミー!!」
私は満面な笑顔で片手を大きく挙げてある人物に手を振る。
「………お前なぁ、だぁれが、マミーだ!!私は忍術学園の四年生の滝夜叉丸だ!お前の母親ではない!!」
怒りマークを幾つも浮かべて怒鳴り散らす滝夜叉丸に気にも止めずに駆け寄る。
「まぁまぁ、そんな怒らないでよマミー!」
「貴様………言ったそばから二度までも……!!」
私と滝夜叉丸先輩のやり取りは日常になっているため、そばにいた他の四年生達は今は面白がって見ているだけで
「充希が滝夜叉丸のことマミーって呼ぶようになったのって、貴八郎とか下級生の世話をしてるの見てからだっけ~?」
「タカ丸さん、それもありますが……一番はちゃんとしない充希をあれよこれよと面倒見てたせいですよ」
「そーだよね~」
呑気にそんな話をしている田村先輩達。
「だってさ!マミーって、お母さんみたいに面倒見が良いんですもん!」
「私はマミーではない!!滝夜叉丸だ!そして、私はお前のお母さんではなーい!!!」
「マミー!お腹減ったからご飯!!」
「腹が空いたのなら食堂へ行けー!!私は母親ではないのだ!!」
こういうやり取りは日常であり、周りは面白そうに観覧客となって私と滝夜叉丸先輩を見るのだった。
2019.8.30(令和)