儚い恋が確かな恋となる
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「もうその話はいいから、冷めないうちに食べろ」
「…う、うん」
っていうか、これ間接キス…………
滝夜叉丸は無意識かそれとも気にしてないのか私と間接キスしたスプーンでシチューを食べている。
「……ふぅ、お腹いっぱーい!ケーキも美味しかったけど…滝ちゃんちょっと作りすぎかも」
「ははっ。盛大にしようとしたら作りすぎたようだ」
お腹がふっくらしているのを見ながら『ふぅ』っと息を吐く。
「残りは明日の朝食にでもして食べればいい。……じゃあ、私はこれで帰る」
「え……」
滝夜叉丸がさっさと自分の鞄を持って玄関の方へ歩いて行く。
「戸締まりはしろよ?家にはお前しかいないのだからな」
「待って!……今日はもう遅いから泊まってってよ」
そう言えば、滝夜叉丸はフッと笑って私の額に軽くデコピンをする。
「アホ。仮にも私は男だ。お前しかいない家に男を簡単に泊まれと言うのではないぞ」
確かにそうだけど……でも……
今日の事もあって、一人でいるのは何だか寂しかった。