儚い恋が確かな恋となる
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滝夜叉丸は私の手を握って、1階にあるリビングへと向かった。
「……美味しい~!」
「そうだろう?なにせ、この完璧な私が作った料理だ。美味しくて当然だ」
気を良くした滝夜叉丸が、また自慢し始める。それには、ちょっと苦笑いをするが本当のことなので否定することもない。
「ねぇ、なんで滝夜叉丸は男の子で生まれてきちゃったの?」
「な、なんだ?急に……」
「んー、だって……これだけ料理も上手くて世話好きで世間で言うなら家庭的な主婦じゃん?」
「なぁにが主婦だ!私は男だ!」
プンプンと怒りながらもご飯をパクパク食べる滝夜叉丸に、私はクスクス笑った。
「………滝夜叉丸が来てくれなかったら、きっと……あの人殺してた」
「…………」
さっきのことを振り返ってみたら恐ろしかった。自分が恐ろしいことをしようとしていた事を思うと震えそうになる。
「せっかく滝夜叉丸がくれたブレスレット壊されて……頭に血が登ってた」
「………充希」
「それ以前からあの人は滝夜叉丸のこと侮辱してて……あんな奴に滝夜叉丸の何が分かるって言うんだろって腹が立った。あいつは何の苦労もしてないくせに人のことばっかり……んぐっ」
私の話を遮るように、滝夜叉丸が自分のスプーンですくったシチューを私の口に突っ込んだ。