儚い恋が確かな恋となる
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「滝夜叉丸…………」
滝夜叉丸の何気ない一言にキュンときてしまった。
「……さて、キミには悪いが今日のところはおいとましてもらおうか」
「………な、なんでお前に指図されなきゃならねんだよ!」
「帰って」
「え?」
彼氏は滝夜叉丸にそう言われて、立ち上がって言い返したのを私は、静かにそう言った。
「あ、帰る前にこれ………持って帰ってね」
大きめの段ボールを彼氏に渡すと『なんだよこれ……』と尋ねる。
「貴方がこれまで私に贈った品物よ。新品未開封だから」
「な………これ、全部……開けてなかったのかよ?!」
「そうよ。なんの気持ちもない…ただお金の価値だけの物を贈られたって嬉しくないの」
「………そんな」
これまで、こんなことは経験したことがなかったのか、彼氏はショックを受けて段ボールを見つめた。
「持って帰れないなら宅配で送ってもいいけど……これ返されたってことは…どういう意味を指すのか分かるよね?」