儚い恋が確かな恋となる
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「充希が今付き合ってる金持ち彼氏のことだよ」
喜八郎がタカ丸さんのセリフを奪って説明する。タカ丸さんは苦笑いしていたが………
「あー、あの人」
「充希って、あの彼氏さんのことどう思ってるのかな?って話をしてたんだけど……ミクちゃんは知らない?」
タカ丸さんが聞けば、長谷川は『あー』とちょっと困ったような顔をした。
「たぶん……好きじゃないと思います」
やはりか……長谷川ですら、そう思うのだから勘違いではないようだ。
「あー、やっぱり?」
「うん。前にね冗談で『充希の彼氏いいよね!かっこよくて!私にちょうだい』って言ったら、即答で『あんな男がいいならいつでもくれてやるよ』って真面目な顔で答えたから……だから、たぶん好きじゃないと思う」
…………では、なんであいつは好きじゃないならいつまでも、あの男と一緒にいるのだ?
そもそも、付き合ったってことはお互いが好きだからじゃないのか??
「へぇ……なんで別れないんだろうね?」
「それは分からないけど……よく『つまらない男』って言ってるよ!」
「ふーん。退屈させる男ってことね」
と、喜八郎が勝手に解釈する。