儚い恋が確かな恋となる
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確かに、あいつに彼氏が出来てからは私達とお昼を共にすることはなくなった。いつも彼氏の方からお昼に誘われる。
だが、私は前々からあの二人の関係を疑っていた。彼氏の方は、充希が好きだということは伝わってくるのだが、充希は彼氏に対して好きだということが伝わってこないのだ。
どこか鬱陶しそうにしていてテンションが低いようにも見える。
さっきだって、彼氏が見えてからテンションが落ちたように元気がなくなった。
………充希は、あの男のことを本当はどう思ってるのだ?もし………好きじゃないなら………好きじゃないなら……
私は、充希のことが好きだった。小さい頃から充希のことは何でも知ってるつもりだ。
「…滝夜叉丸もどんくさいよね」
「……なんだと?喜八郎」
喜八郎はズコーッと音を鳴らせながらイチゴオレを飲み干す。
「充希のこと好きだったんでしょ?さっさと告白して自分の物にしちゃえば、あんな人に盗られることなかったのに」
「……おまえ」
「日頃は自分は完璧だって言ってるくせにな」
「三木ヱ門……貴様、私に喧嘩売っているのか」
ムムムッとして睨み合っていればタカ丸さんが『まあまあ、落ち着いて』と宥める。