儚い恋が確かな恋となる
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だけど、滝夜叉丸が言う言葉は当たっているのだから言い返せないのも事実。
成績も学年トップだし運動神経だっていい。
でも、知ってる。……滝夜叉丸が陰で努力していること
そして、性格がそれなのに意外にも面倒見が良く後輩思いだ。
話を戻すが、滝夜叉丸は本当は片想いなだけとは知らず、私と彼氏はお互いが好きで愛し合ってるのだと思ってる。
「もっと輝くバラのような美しくなろうと思わないのか」
「…滝夜叉丸とは違うの」
「そう…私は美しいのだ!成績も優秀で運動神経も一番……ぐだぐだぐだ」
また自慢話が始まってしまった。
一度話すと長いから、後輩や同級生や上級生は滝夜叉丸の話をすっぽかし、気付いた頃には誰もいないことなんてざらにある。
でも、そんな滝夜叉丸は私は嫌いじゃない。嫌いどころか好き。
「ねぇ、滝夜叉丸」
「私は…………ぐだぐだぐだ」
人の話を聞こうとしない滝夜叉丸にもう一度声をかけた。
「もう、滝夜叉丸ってば!」
「……ん?なんだ?」
やっと話をするのをやめて、耳を傾けてくれた。