儚い恋が確かな恋となる
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私にはお金持ちのボンボンでルックスが良い彼氏がいる。
でも…………
好きでもない人と恋人同士になったことを…みんなはどう思うだろう……?
「充希、朝から暗い顔をしているが、何か悩み事か?」
「…あ、滝夜叉丸。おはよう……別に何もないよ」
教室で何をすることもなくただ景色を見ていた私に、私の隣の席の平 滝夜叉丸が清々しく声をかける。
因みに、滝夜叉丸とは幼馴染みという関係だ。
「あぁ、おはよう。それにしては浮かない顔をしているではないか。さては、お前の彼氏と喧嘩でもしたか?」
「……そんなんじゃないよ」
滝夜叉丸は知らない。
私が彼氏のことどう思って恋人になってるのか………
私は別に彼氏のこと好きじゃない。彼のしつこすぎるアピールに私は折れてしまって、仕方なく付き合っただけなのだ。
「そうか?それにしても……もう少し髪に気を遣ったらどうだ?充希は女の子なのだぞ?ほら、ここ跳ねているではないか」
と滝夜叉丸はため息をつきながら、持っていた持参の洗い流さないトリートメントを手の平に付けて跳ねてる部分に付けて馴染ませた。
「あー、今朝は寝坊しちゃったから髪をちゃんと整えられなかったの」
滝夜叉丸は男だけど女子力が高い。美しいものが大好きで自分大好き人間。自惚れ屋で自慢話はするで性格がカスと後輩の子に言われていた。