私が気になる男の子は学園のアイドル
名前変更
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「ち、違うの!これは………」
「………これは?」
どうしたら良いのか分からず、乱暴に涙を拭っていれば、いつの間に近付いて来たのか田村くんが、その手を掴み代わりに自分の手で優しく涙を拭う。
「そんなにキツく拭ったら目に毒だし、せっかく可愛い顔が台無しだよ?」
微笑みかける田村くんが愛しくて愛しくて、抱きしめたい感情が芽生える。
でも、ダメ………こんなことしたら、田村くんに嫌われちゃう
「……私に何か言いたいことがあるのだろう?確か、キミは私と同じ四年生で充希ちゃんだっけ?」
あぁ……私の名前まで知ってるなんて……
「…どうして、分かるの?」
「それは、私はこの忍術学園のアイドルだからだよ!」
オーバーにポーズを決める田村くんにクスッと笑って、勇気を出して告白することを決めた。
「…じゃあ、これからは私だけのアイドルになって?」
「……え?」
「好きだよ……ずっと前から」
悪戯なのか風がヒューッと吹いて、私や田村くんの髪を揺らす。
END
2019.7.1(令和)