「……なんかギャップですね」


「ふふ。そうね！……田村くんもそうよ。火器マニアだけあって火器たちを大切にしているし、何かを大切にする心、意地悪だけど優しいところとか」


「………充希先輩は、田村先輩の全てが好きなんですね」

「…………ユキちゃん、ボーイフレンドを見つけるなら中身を見て相手の素性を知ってからにしなさい。最低な男の子を捕まえちゃダメ」


「は、はい！」

「幸せを掴むのは自分自身、誰も手助けは出来ない。誰と一緒に生きるか決めるのは自分、その決めた男の人と幸せに暮らせるって思える人なら間違いない。自分を信じて相手を信じられる人をね」


「はい！ありがとうございました！」

とユキちゃんは頭を下げて教室を後にした。


「………なんて、カッコいいこと言ってるけど」

片想いでいるのも辛いし、それならとっとと告白した方がいい。

でも、怖くて出来ない。


告白ならあるあるのパターンかな？フラれるのもだけど、一番は気まずくなってしまうこと