僕の自慢の姉
名前変更
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「充希。あなたも高校も卒業したのだから、さっさとこの家から出てってちょうだい」
「………」
バタン
年上の女性の冷たい言葉に動じることもなく無言のまま部屋へと入った若い女性。
「………」
「ったく、世話の焼ける娘だわ!」
この二人は母と娘で親子で僕はさっき部屋に入った女性の弟だ。
「…伝七、あなただけはあんな娘にはならないでちょうだいよ。あなたは私の期待の星なんだからね」
「え、あ……う、うん」
母とお姉ちゃんは相性が悪いのか馬が合わないのか、顔を合わせればいつも口喧嘩している。
父さんとも相性が悪いらしく殆ど顔を合わせることはない。
「伝七、何ボサッとしてるの!早く学校行く支度なさい」
「あ、はい!」
母さんに叱られた僕は急いで、学校行く準備をして家を出た。
そんな日常が続いた数日……姉はやけに出入りを繰り返して荷物をまとめていた。
「……なにしてるの?」
「…………引っ越しの準備」
僕の方を一度も向くことなく短く答える姉
……お姉ちゃん、本当に出て行くんだ。
部屋を覗けば、段ボールが3箱ほどあり中には洋服やら入り用の物が入っていた。
「……あれ?」
テーブルの上に千切られた紙切れを見つけた僕は、それを手に取った。