僕の姉
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取り敢えずは今日は泊めてくれるみたいだ。
でも、このあとは僕はどうなるんだろう?
僕のこと嫌いなお姉ちゃんは、きっと施設がどこかに僕を預けるのだろうか…
不安になりながらも三日ぶりのお風呂にゆっくりと入った。
『……お姉ちゃん、お風呂あがったよ……あれ?』
お風呂から上がってリビングに行くとお姉ちゃんの姿はない。
取り敢えずソファーに座って待つことにした。
ガチャン
『……え?誰?』
玄関からドアが閉まる音に誰か入ってきたようだった。
心臓をドキドキさせながらも警戒して玄関の方を見る。
『……あぁ。お風呂からあがったか』
『お、お姉ちゃん?!……何処に行ってたの?』
なんと、お姉ちゃんが買い物袋を手にして帰ってきたのだ。
『コンビニ。まだ何も食べてないんだろうからお弁当買ってきた』
『あ、そうなんだ……』
僕がお風呂に入ってるあいだにお姉ちゃんはコンビニにお弁当買いに出かけていた。
お姉ちゃんは容量が良くテキパキと動いていたことを思い出す。
『…あ、ハンバーグ!』
僕の好きな食べ物だ。
『お前はハンバーグが好物だからな』
『え…?』
僕の好物がハンバーグだってことはお姉ちゃんは知らないはず。
ご飯食べるときもお姉ちゃんだけは一緒に食べなかったし、お母さんの作る料理を食べたことないはず……
それなのに何故知ってるのか……?
『……伝七』
と静かな声色で僕を真っ直ぐ見るお姉ちゃんに、緊張しながら『はい』と答えてしまった。
『明日はショッピングモールに行くから、早めに起きろ』
『う、うん…わかった』
『……そういえば、さっきの話で三日前の遠足帰りに家に帰ったらもぬけの殻だったって言ってたけど……ここに来るまで何処にいたの?』
『…あのあと、お姉ちゃんの住んでる住所を頼りに電車に乗って、それからおばさんに行き方訪ねて、そのおばさんにタクシー拾ってもらってタクシー代まで出してくれたんだ』
『……じゃあ、伝七はその三日間ずっとこのマンションのエントランスにいたのか?!』
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