僕の姉
名前変更
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『あ、えっと……』
『誰か探してるの?迷子なら交番一緒に行こうか?』
『大丈夫です!迷子じゃないので……』
『そっか!もう夕方だけど帰らなくて平気?なんなら、近くまで一緒に行こうか?暗くなると危ないし』
親切なお姉さんに僕達は苦笑いをしながらお断りして逃げるように去った。
『はぁ………伝七、今日はもう帰ろう』
『うん。そうだな……』
『それに明後日は水族館に遠足だろ?早く準備しなきゃ!』
『うん!』
僕は佐吉と別れて家に帰った。
『ただいま!……お母さん、明後日学校で遠足があるんだけど……』
『…遠足?…ったく、こんな時に遠足だなんて冗談じゃないわよ』
『…え?お母さん…?』
帰ってお母さんに遠足のことを話したら、おつもと様子が違うお母さんに戸惑った。
『なんでもないわ!そう、遠足ね。アンタはそんなこと気にしなくていいから、早く着替えて宿題でもしなさいよ』
『あ、う、うん………』
なんだか、今日のお母さんは変だ。
いつもなら、僕に愛情を注いでくるのに何だか冷たい。
僕は不安を覚えながらも着替えてから宿題をして夕飯とお風呂に入って眠りについた。
そして遠足の日まで家族以外はいつもと変わらない日常を過ごしていた。
お母さんとお父さんは夜中に何かこそこそ話してるようで、内容までは分からないけど僕に聞かれたくない大事な話らしい。
僕は不安を感じていた。なにか嫌な予感がしていた。
でも、それを口にだすことが出来なかった。
お父さんは僕を無視するようになって僕が声をかけても『黙れ』と言われる。
お母さんはお姉ちゃんがいたときとは態度が一変し僕のことは最低限のことしかしなくなり、なんだか冷たい。