未来から来た少女
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『嫌いよ……信じられないから……人間はいつかは裏切る。どんなに親しい友達や身内でも平気で裏切る生き物だけど、動物はそうじゃない。動物は決して主人を裏切らない。こちらが精一杯愛情注げばそれに応えてくれるもの……だから、好き』
私は過去のことを思い出しながらキツネとリスを眺める。
『………そう、なのね』
『人間ほど面倒なことはないもの……感情移入や周りに合わせて話したり自分がそうだと思えば相手に押し付ける奴も大っ嫌い。それに、同じ所から来た人間はみんな同じっていう考えの人も大っ嫌いよ』
私のハッキリとした好き嫌いにみんなは愕然としていた。
別に悪いことを言ってるつもりはないよ。素直な気持ちを伝えてるだけだもの
『…じゃあ、あなたより年上のお兄さんはどう思う?13歳以上のお兄さんは』
『嫌いよ。力任せに権力使ってくるもの……卑怯なのよ。自分の方が力があるからって力のない人間を脅してくるなんて……クズ同然』
『………そう』
微妙な雰囲気が流れていても平然とした態度でいる。
『……だから、私をこんなところに連れて来たお兄さん達も嫌いよ』
『『『『『『!!』』』』』』
『私の合意もなく連れて来たじゃない。しかもお前に拒否権はないみたいな圧力で…だから嫌い』
私は思ったことはハッキリ言えるタイプで、自分が思ったことは何でも口にする。
『ゴホン。それより、充希……これからの話をするのじゃが、未来から来たであろうお主には行き場所がないじゃろう。だから、この学園に住まわんか?』
『……なんで?嫌よ。嫌いなお兄さんだらけだもの。一人で生きていくのは慣れてるから平気よ。今までだってそうしてきたんだもの苦痛じゃないわ』
『…じゃがな、こちらとしては心配なんじゃ』
『そうやって人の事を心配するふりする偽善者も大っ嫌い。本当は見知らぬ私を監視したいだけのくせに』
『!』
読めてるのよ……こういう人間が本当はどうしたいのかなんて………人が何を思ってるかなんて今まで人の顔色を伺ってきた私には容易いのよ
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