偶然デート?キャンプ準備編
聖夜学園にもついに夏休みがやってきた。生徒会メンバーで行く2泊3日のキャンプまであと3日。こはるは母から頼まれたおつかいのついでにキャンプ用の水着を買いに来ていた。町で一番大きなショッピングモールだ。
聖夜学園のほかにも夏休みに入っている学校は多いのであろう。学生の姿も良く見られる。
「さっきのショップの水着もかわいかったけど他も見てみたいなぁ」
「まだまだ時間はあるから他も見ましょう」
こはるはティアラと小さな声で会話をしながらいろいろな店を回っている。店員さんに進められた水着を見てみたが、いまいち気に入るものがなかった。
「あ、あそこのお店も見ようか」
次にこはる達が入ったのはレディース、メンズ共に取り扱いのあるショップだ。奥の方には水着ブースもある。
さっそく奥に向かったこはるだったが、そこで見覚えのある背中を見つけた。
「ん~どっちにするか」
黒と紺の水着を両手に持った空海がいた。ダイチと水着を選んでいるようだ。
「空海?」
こはるの声に空海とダイチが振り返った。
「花城じゃねーか。お前も水着買いに来たのか?」
「うん、空海も迷ってるみたいだね」
ダイチとティアラも挨拶を済ませている。すると空海がはっとしたように明るい声で言う。
「そうだ、花城が俺の水着選んでくれよ」
そんな空海の言葉にこはるは驚く。男の子の水着を選ぶなんて経験はしたことがなかったからだ。
「このどっちかでと思ってたんだけど他も気になるんだよな」
掲げられた水着を見たが、どうも空海らしくないような気がした。このお店にはまだまだ沢山の種類があるようだ。こはるは何着か選んで空海に当ててみた。
「これもいいけど・・・、やっぱりこっち!」
こはるが選んだのは黒地に白い星がちりばめられた水着だ。星柄なのにこどもっぽさを感じさせないデザインとなっている。
「さすが花城。いいの選ぶな~。よし、これに決めた」
「え、本当にそれでいいの?」
「おう!ばっちりだ」
残り1点のようなので、空海は先に会計を済ませることにした。
「さて、次は花城の水着だな!」
空海はニコニコしながら女子の水着を物色している。こういったことを年頃の男の子は率先してやりたがるのものなのかと、こはるは驚いた。
「これなんてどうだ?!」
しかし空海が差し出す水着は正直センスがない。大量にフリルが付いた水着や全体がしましま模様の水着など。それを悪気なく渡してくるものだから断りにくい。
「ん~もうちょっとおとなしめのがいいかな・・・」
「そうか?」
そんな空海にティアラがダメ出しをする。
「空海さん、失礼ながらあなたのお選びになる水着はこはるにはまったくもって似合いませんわ!」
その言葉に空海は大きくショックを受ける。
その後はティアラにアドバイスを受けながら水着を再度選んでいる。そして10分ほど時が過ぎた。
「よし!これに決めたぞ!!」
空海が勢いよく掲げた水着は、白黒チェックの生地にかわいらしくフリルの入ったビキニだ。下は黒単色のかなり短めのショートパンツだ。
「うわぁ、すごくかわいい!でもちょっと恥ずかしいかも」
ビキニに関しては初挑戦だ。
「俺にはわかる・・・。花城にはチェック柄がよく似合うということを!!」
空海は自信満々にそう言った。横からティアラがジト目で見ている。どうやら路線変更に苦労したようだ。
「分かった。一応試着してみるからちょっと待っててね」
「え、試着?」
そういって店員さんに許可を取ったこはるはティアラとともに足早に試着室へと入っていった。
聖夜学園のほかにも夏休みに入っている学校は多いのであろう。学生の姿も良く見られる。
「さっきのショップの水着もかわいかったけど他も見てみたいなぁ」
「まだまだ時間はあるから他も見ましょう」
こはるはティアラと小さな声で会話をしながらいろいろな店を回っている。店員さんに進められた水着を見てみたが、いまいち気に入るものがなかった。
「あ、あそこのお店も見ようか」
次にこはる達が入ったのはレディース、メンズ共に取り扱いのあるショップだ。奥の方には水着ブースもある。
さっそく奥に向かったこはるだったが、そこで見覚えのある背中を見つけた。
「ん~どっちにするか」
黒と紺の水着を両手に持った空海がいた。ダイチと水着を選んでいるようだ。
「空海?」
こはるの声に空海とダイチが振り返った。
「花城じゃねーか。お前も水着買いに来たのか?」
「うん、空海も迷ってるみたいだね」
ダイチとティアラも挨拶を済ませている。すると空海がはっとしたように明るい声で言う。
「そうだ、花城が俺の水着選んでくれよ」
そんな空海の言葉にこはるは驚く。男の子の水着を選ぶなんて経験はしたことがなかったからだ。
「このどっちかでと思ってたんだけど他も気になるんだよな」
掲げられた水着を見たが、どうも空海らしくないような気がした。このお店にはまだまだ沢山の種類があるようだ。こはるは何着か選んで空海に当ててみた。
「これもいいけど・・・、やっぱりこっち!」
こはるが選んだのは黒地に白い星がちりばめられた水着だ。星柄なのにこどもっぽさを感じさせないデザインとなっている。
「さすが花城。いいの選ぶな~。よし、これに決めた」
「え、本当にそれでいいの?」
「おう!ばっちりだ」
残り1点のようなので、空海は先に会計を済ませることにした。
「さて、次は花城の水着だな!」
空海はニコニコしながら女子の水着を物色している。こういったことを年頃の男の子は率先してやりたがるのものなのかと、こはるは驚いた。
「これなんてどうだ?!」
しかし空海が差し出す水着は正直センスがない。大量にフリルが付いた水着や全体がしましま模様の水着など。それを悪気なく渡してくるものだから断りにくい。
「ん~もうちょっとおとなしめのがいいかな・・・」
「そうか?」
そんな空海にティアラがダメ出しをする。
「空海さん、失礼ながらあなたのお選びになる水着はこはるにはまったくもって似合いませんわ!」
その言葉に空海は大きくショックを受ける。
その後はティアラにアドバイスを受けながら水着を再度選んでいる。そして10分ほど時が過ぎた。
「よし!これに決めたぞ!!」
空海が勢いよく掲げた水着は、白黒チェックの生地にかわいらしくフリルの入ったビキニだ。下は黒単色のかなり短めのショートパンツだ。
「うわぁ、すごくかわいい!でもちょっと恥ずかしいかも」
ビキニに関しては初挑戦だ。
「俺にはわかる・・・。花城にはチェック柄がよく似合うということを!!」
空海は自信満々にそう言った。横からティアラがジト目で見ている。どうやら路線変更に苦労したようだ。
「分かった。一応試着してみるからちょっと待っててね」
「え、試着?」
そういって店員さんに許可を取ったこはるはティアラとともに足早に試着室へと入っていった。