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廊下は走るな!にゃんにゃんパニック

次の日、2年A組の教室はわいわいと盛り上がっていた。その人だかりの中心には子猫がいた。理事長からいただいたケージに入っている。

「へぇ、この子が昨日探していた子なんだ。見つかってよかったね」

あむがこはるに声をかける。こはるは苦笑いしてそれに答える。

「意外なとこにいたんだ・・・。でもここで面倒を見られるのなら安心。よかったぁ」

「理事長が話を通していてくれたみたいだね」

唯世も安心した表情で猫を見つめている。
クラスメイト達も猫がよほどかわいいようで、ねこじゃらしなどを使って遊んでいた。

するとA組の扉が勢いよく開かれ、別クラスの生徒数人が入ってくる。手には校内新聞を持っている。どうやら新聞部の生徒のようだ。その生徒たちは唯世に新聞を渡すと笑顔で去っていった。
新聞に目を通した唯世は何やら赤い顔をしている。

あむとこはるが不思議に思い、その新聞を手に取った。

『号外!生徒会カップル逃避行?!学園の王子と姫が廊下を走り抜けたさきには・・・』

そこには唯世とこはるが手をつないで廊下を走っている写真が載せられていた。2人とも必死で気づかなかったが、新聞部の生徒に取られていたようだ。

「や、やだ。こんな内容の新聞・・・」

こはるは新聞を返しに行こうとしたがすでに遅かった。クラスメイト達は唯世やこはるの手から新聞を奪うと、号外だと配りに行ってしまった。

「生徒会長と役員が揃って校則違反しちゃったね」

そう言いながら、唯世があきらめたようにこはるへ笑いかけた。それにはこはるも笑いながら言った。

「先生に怒られちゃうかなぁ・・・。でも唯世といっしょならいいか」

そんなこんなで猫騒動は幕を閉じたのであった。
数日後、無事猫カフェに引き取られることになった子猫。最後にこはるや唯世に感謝を告げるようにひと鳴きしてから連れていかれた。

猫を探し回った日は大変だったが、みんなの普段見れない部活動での姿を見ることもできたのでよかったのかなと思うこはるであった。
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