廊下は走るな!にゃんにゃんパニック
走り出した唯世とこはる。まず探しに入ったのは音楽室だった。ここは放課後、軽音部の部室として使われていたはずだ。
中へ入ると、幽霊部員のはずのややが座っていた。軽音部のメンバーと談笑している。
「あっれー、こはるたんに唯世!何してるの?」
「きゃー唯世様よ」
ややは話をやめ唯世達に駆け寄った。他のメンバー達は、学園の王子の登場に驚いているようだ。
「ややちゃん!この部屋に猫ちゃんが入ってこなかった?」
こはるはすぐに本題を切り出す。見たところ、猫の姿はないが。
「猫ちゃん?見てないよ~」
「そっかありがとう!」
答えを聞いたこはると唯世は、すぐに音楽室を出て行ってしまった。取り残されたややは何故猫を探しているのかと疑問に思ったが、すぐに軽音部メンバーとの話を再開した。今日はおいしいケーキを買ってきてくれた子がいるようで、久々に部室へ顔を出していたややなのであった。
次に、各教室を回ってみることにした。ほとんどの生徒が部活や委員会へ向かっていて、教室内にはほとんど人がいなかった。2年B組の教室へ向かった際、中でノートを書いているりまの姿があった。
「りまちゃん、なにしているの?」
こはるが声をかけると、りまは顔を上げた。どうやら日直日誌を書いているようだった。
「2人そろってどうしたの」
「な~にかあったの?」
りまとクスクスが尋ねた。生徒会室にいると思っていた2人がB組を訪ねてきたから少し驚いた。
「真城さん、このあたりで猫を見なかった?」
「猫?見てないけど」
それを聞いて唯世とこはるはまた走り出した。いきなりやってきてまたすぐに行ってしまった2人を見てりまとクスクスは首を傾げた。
校内は一周回ったが、猫の姿はもちろんのこと目撃証言も1つもなかった。
「どうしよう、私が生徒会室に置きっぱなしになんかしたから・・・」
涙目で落ち込むこはる。あの小さな猫が無事でいるのかどうか本当に心配だった。
「大丈夫、外も探してみよう!どこかで隠れているのかもしれないよ」
「うん・・・」
落ち込むこはるを慰めて、その手を取り校外へ向かった。まず向かったのは体育館だ。すでに部活動が始まっているようで中からは沢山の声が聞こえた。
「あれ、辺里くんにこはるちゃん。どうしたの」
体育館に入ると注目の視線を受ける唯世とこはる。それに気づいたなぎひこが部活を中断して駆け寄って来てくれた。手にはバスケットボールを持っていた。
「なぎひこ!どこかで子猫を見なかった?」
「子猫・・・。見てないな」
やはり体育館周辺にはいないようだ。すぐにこはる達は外へ向かおうとする。するとなぎひこがそれを止めた。
「待って、探し物なら僕も一緒に行くよ」
そういってくれるなぎひこだったが、後方からチームメイトが声をかけてくる。どうやらこれから練習試合が行われるようだ。チームの主力選手であるなぎひこが抜けてしまうのは困るのであろう。
「藤咲くんありがとう、僕らだけで行くから大丈夫だよ」
そういって今度こそ2人は体育館を出た。体育館にもいないとなると、後は校庭や花壇の方へ行ってしまったのであろうか。2人はまずグラウンドへ走った。
グラウンドでは野球部とサッカー部が練習をおこなっていた。その中には空海の姿もあった。さすがのボールさばきで、次々とディフェンスをかわしゴールを決めていた。そして休憩に入った空海はこはる達に気づいた。
「おうお前らどうした!こんなところにめずらしいな」
「空海、このあたりで猫を見なかった?」
こはるはすぐに本題を切り出した。ここまできたら空海が頼みの綱だ。
「猫?見てねーな」
しかし空海も目撃はしていないという。3年の教室からグラウンドへ来る途中、部室棟にもいなかったそうだ。
「そっか、ありがとう。部活頑張ってね」
しょんぼりと肩を落としたこはるは唯世に手を引かれグラウンドを出て行った。
「なんだったんだあいつら」
空海は不思議そうにしていたが、休憩終了のホイッスルが鳴ったのでチームの元へ戻った。
中へ入ると、幽霊部員のはずのややが座っていた。軽音部のメンバーと談笑している。
「あっれー、こはるたんに唯世!何してるの?」
「きゃー唯世様よ」
ややは話をやめ唯世達に駆け寄った。他のメンバー達は、学園の王子の登場に驚いているようだ。
「ややちゃん!この部屋に猫ちゃんが入ってこなかった?」
こはるはすぐに本題を切り出す。見たところ、猫の姿はないが。
「猫ちゃん?見てないよ~」
「そっかありがとう!」
答えを聞いたこはると唯世は、すぐに音楽室を出て行ってしまった。取り残されたややは何故猫を探しているのかと疑問に思ったが、すぐに軽音部メンバーとの話を再開した。今日はおいしいケーキを買ってきてくれた子がいるようで、久々に部室へ顔を出していたややなのであった。
次に、各教室を回ってみることにした。ほとんどの生徒が部活や委員会へ向かっていて、教室内にはほとんど人がいなかった。2年B組の教室へ向かった際、中でノートを書いているりまの姿があった。
「りまちゃん、なにしているの?」
こはるが声をかけると、りまは顔を上げた。どうやら日直日誌を書いているようだった。
「2人そろってどうしたの」
「な~にかあったの?」
りまとクスクスが尋ねた。生徒会室にいると思っていた2人がB組を訪ねてきたから少し驚いた。
「真城さん、このあたりで猫を見なかった?」
「猫?見てないけど」
それを聞いて唯世とこはるはまた走り出した。いきなりやってきてまたすぐに行ってしまった2人を見てりまとクスクスは首を傾げた。
校内は一周回ったが、猫の姿はもちろんのこと目撃証言も1つもなかった。
「どうしよう、私が生徒会室に置きっぱなしになんかしたから・・・」
涙目で落ち込むこはる。あの小さな猫が無事でいるのかどうか本当に心配だった。
「大丈夫、外も探してみよう!どこかで隠れているのかもしれないよ」
「うん・・・」
落ち込むこはるを慰めて、その手を取り校外へ向かった。まず向かったのは体育館だ。すでに部活動が始まっているようで中からは沢山の声が聞こえた。
「あれ、辺里くんにこはるちゃん。どうしたの」
体育館に入ると注目の視線を受ける唯世とこはる。それに気づいたなぎひこが部活を中断して駆け寄って来てくれた。手にはバスケットボールを持っていた。
「なぎひこ!どこかで子猫を見なかった?」
「子猫・・・。見てないな」
やはり体育館周辺にはいないようだ。すぐにこはる達は外へ向かおうとする。するとなぎひこがそれを止めた。
「待って、探し物なら僕も一緒に行くよ」
そういってくれるなぎひこだったが、後方からチームメイトが声をかけてくる。どうやらこれから練習試合が行われるようだ。チームの主力選手であるなぎひこが抜けてしまうのは困るのであろう。
「藤咲くんありがとう、僕らだけで行くから大丈夫だよ」
そういって今度こそ2人は体育館を出た。体育館にもいないとなると、後は校庭や花壇の方へ行ってしまったのであろうか。2人はまずグラウンドへ走った。
グラウンドでは野球部とサッカー部が練習をおこなっていた。その中には空海の姿もあった。さすがのボールさばきで、次々とディフェンスをかわしゴールを決めていた。そして休憩に入った空海はこはる達に気づいた。
「おうお前らどうした!こんなところにめずらしいな」
「空海、このあたりで猫を見なかった?」
こはるはすぐに本題を切り出した。ここまできたら空海が頼みの綱だ。
「猫?見てねーな」
しかし空海も目撃はしていないという。3年の教室からグラウンドへ来る途中、部室棟にもいなかったそうだ。
「そっか、ありがとう。部活頑張ってね」
しょんぼりと肩を落としたこはるは唯世に手を引かれグラウンドを出て行った。
「なんだったんだあいつら」
空海は不思議そうにしていたが、休憩終了のホイッスルが鳴ったのでチームの元へ戻った。