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廊下は走るな!にゃんにゃんパニック

「にゃ~~ん」

「つい、拾ってしまった・・・」

聖夜中への登校中、通学路に段ボールが置いてあった。なんだろうと近くによってみると、中からかわいらしい鳴き声が聞こえた。段ボールの中には小さな子猫が一匹入っていた。どうやら捨て猫のようだ。こはるは今日、唯世と別々に登校していた。朝から用事があるようで1人で登校することになっていた。
捨てられている子猫。このまま誰にも拾われなかったら、死んでしまうかもしれない。どうするか迷ったこはるだったが、一度学校へ連れていくことにした。ペットを構内へ連れ込むことは禁止なので、子猫を自分のバックに入れて学校へ連れて行った。

「とりあえず生徒会室に連れて行こう」

子猫を置いておける場所で思いつくのはそこしかなかった。生徒会室に置いてあった段ボールを組み立てて、子猫をそこへ入れた。

「ごめんね、お昼休みにまたくるから」

心配ではあったが、昼休みまではそこにいてもらうことにした。すでに朝のホームルーム開始ぎりぎりの時間になっていたので、教室へ急いだ。

すでにぎりぎりの時間ということで、こはる以外の生徒はみな席に着いていた。

「おはようこはる。今日はいっしょに来れなくてごめんね」

「おはよう唯世!大丈夫だよ」

少し汗をかいているようなこはるを見て、何かあったのかと心配になる唯世。

「もしかして走ってきた?寝坊でもしちゃった?」

猫を連れてきたこと、唯世には言ったほうがいいだろうか。校則違反にはなってしまうがこはる1人では対処することができないように思えた。

「実は朝子猫を拾って・・・」

こはるは唯世に事情を話した。

「なるほど。その子猫は生まれてどのくらいなのかな。まだ生まれたばかりなら一匹にしておくのは心配だね」

こはるは子猫の状態を思い出す。小さくはあるが目はしっかりと見えているようで、歩くこともゆっくりならできるようだった。
その状態を唯世へ伝えた。

「うん分かった。確か購買に煮干しが売っていたような・・・。買ってから様子を見に行こう」

なぜ煮干しが購買に売っているのか。その理由は謎だが、今回ばかりは助かった。やはり唯世に相談してよかったと思ったこはるだった。


そして昼休み、煮干しを無事入手した2人は生徒会室へ向かっていた。こはるも唯世も子猫のことが心配だったので、走らない程度に急いだ。生徒会室に着いた時、ほんの少し扉が開いていた。不思議に思ったが、そのまま中へ入った。

「ねこちゃんお待たせ!」

こはるは段ボールのふたを開けた。しかし、そこに子猫の姿はなかった。

「ね、ねこちゃんがいない・・・!!」

「外に逃げちゃったのかな。早く探しに行かないと!」

あんなに小さな猫が一匹で校内を歩くのは危険だ。誰かに保護してもらっているのならいいが、万が一猫に気が付かない生徒に蹴っ飛ばされでもしたら・・・。
こはると唯世は生徒会室から出て、急いで校内を探しに行った。
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