答えはどこに?2人の進み方
勢いよく教室に入ってきたあむに唯世とこはるは驚いた。
「おかえりあむちゃん。何かあったの?」
悲しそうな顔をしているあむに対して、こはるは心配そうに問いかける。唯世もあむの様子がおかしいことに気づいていた。
しかしあむはすぐに笑顔を作り元気そうに言った。
「なんでもないよ!食べようお昼!」
あむの表情に若干納得はいかないものの、お昼を食べ始めた。
あむのしゅごキャラ達は心配そうに見守っていた。
昼休みが終わり、午後の授業が始まったころ。ラン、ミキ、スゥ、ダイヤの4人はイクトの元へ向かっていた。
イクトは実習の一環として、書類の整理を1人で行っていた。
「あー!イクトいたー!」
突如やってきたあむのしゅごキャラ達にイクトは驚いた。
机で眠っていたヨルも目を覚ました。
「んんん、どうしたんだにゃお前ら」
ヨルが目をこすりながら言った。
しかしそんなヨルをスルーして、ラン達はイクトに詰め寄った。
「イクト!あむちゃんを悲しませないで」
そんなしゅごキャラの訴えにイクトは首を傾げた。自分が何かしてしまってのであろうか。
そんな様子のイクトに、ダイヤは先ほどの出来事を話してあげた。
なんとなく一件を理解したイクトは、書類整理をやめて教室の外に歩き出した。
「ど、どこに行くにゃ!イクトぉ」
「悪いヨル、少しでいいから進めておいてくれ」
片手をあげて、イクトは教室を出て行ってしまった。
ヨルは文句を言いながらもイクトとあむのことが心配だったので作業を1人で再開した。
「ていうかお前らの誰か1人でも手伝えにゃー!」
そんなヨルの叫びを、ラン達は聞こえないふりをしてイクトについていった。
イクトが向かった先は図書室だった。図書室では別の仕事を振り分けられた佐藤沙良が作業をしていた。
「おい」
イクトが沙良に声をかける。沙良はイクトに気が付くとうれしそうに駆け寄った。
「あれ、どうしたの。もしかしてさぼり?」
そんな沙良にイクトは若干イラつきながらも言った。
「お前、あむに余計なことを言ったようだな」
「あむって日奈森さんのこと?やっぱり随分仲がいいみたいだね」
そんなイクトを挑発するように言った。
沙良にとっては、あむは心の底から気に入らない存在だった。大学入学時に一目ぼれしたイクトを、たかが中学生にとられてしまうなどあってはならないことだったからだ。先ほどの昼休みの言葉も、あむを傷つけるためにわざと言った言葉だった。
「お前には関係ない」
そう言い切ったイクトに、沙良は苦痛の表情を浮かべる。
沙良自身、イクトにすでに気持ちを伝えて降られていた。先日視聴覚室に呼び出して告白をした際に振られたのだ。
「あんな子供のどこがいいの?大学内に、月詠イクトはロリコンだってうわさを流すことだってできるのよ?」
そんな脅しの言葉もイクトには通じなかった。むしろ怒りを大きくするだけだった。
「したけりゃすればいい。俺があいつを好きなことに変わりはないからな。お前のことを好きになることは一生ない。何があってもあり得ない」
そう言い切るイクトに対して、沙良はもう無理なのだと悟り笑みをこぼした。
「わかったわ。覚悟していてね。そろそろ五時間目も終わる時間帯だし、自分の仕事にどったほうがいいんじゃない?」
そう言われたイクトは、それ以上はもう言うことはないと思いヨルの待つ小教室へと戻った。
ラン達は、先ほどイクトがいった言葉に大喜びだった。イクトが自分たちの主のあむのことを好きだと、あむ以外を好きになることはないと断言したのだから。
「ねぇイクトさん。あむちゃんにもちゃ~んと気持ちを伝えてあげてくださいねぇ」
「そうだよイクト!あむちゃんはすぐに勘違いして落ち込んじゃうような子なんだから!」
そんなしゅごキャラ達の言葉を聞いたイクトは、仕事を終わらせた後に何かを探すように再度校内へ繰り出した。
「おかえりあむちゃん。何かあったの?」
悲しそうな顔をしているあむに対して、こはるは心配そうに問いかける。唯世もあむの様子がおかしいことに気づいていた。
しかしあむはすぐに笑顔を作り元気そうに言った。
「なんでもないよ!食べようお昼!」
あむの表情に若干納得はいかないものの、お昼を食べ始めた。
あむのしゅごキャラ達は心配そうに見守っていた。
昼休みが終わり、午後の授業が始まったころ。ラン、ミキ、スゥ、ダイヤの4人はイクトの元へ向かっていた。
イクトは実習の一環として、書類の整理を1人で行っていた。
「あー!イクトいたー!」
突如やってきたあむのしゅごキャラ達にイクトは驚いた。
机で眠っていたヨルも目を覚ました。
「んんん、どうしたんだにゃお前ら」
ヨルが目をこすりながら言った。
しかしそんなヨルをスルーして、ラン達はイクトに詰め寄った。
「イクト!あむちゃんを悲しませないで」
そんなしゅごキャラの訴えにイクトは首を傾げた。自分が何かしてしまってのであろうか。
そんな様子のイクトに、ダイヤは先ほどの出来事を話してあげた。
なんとなく一件を理解したイクトは、書類整理をやめて教室の外に歩き出した。
「ど、どこに行くにゃ!イクトぉ」
「悪いヨル、少しでいいから進めておいてくれ」
片手をあげて、イクトは教室を出て行ってしまった。
ヨルは文句を言いながらもイクトとあむのことが心配だったので作業を1人で再開した。
「ていうかお前らの誰か1人でも手伝えにゃー!」
そんなヨルの叫びを、ラン達は聞こえないふりをしてイクトについていった。
イクトが向かった先は図書室だった。図書室では別の仕事を振り分けられた佐藤沙良が作業をしていた。
「おい」
イクトが沙良に声をかける。沙良はイクトに気が付くとうれしそうに駆け寄った。
「あれ、どうしたの。もしかしてさぼり?」
そんな沙良にイクトは若干イラつきながらも言った。
「お前、あむに余計なことを言ったようだな」
「あむって日奈森さんのこと?やっぱり随分仲がいいみたいだね」
そんなイクトを挑発するように言った。
沙良にとっては、あむは心の底から気に入らない存在だった。大学入学時に一目ぼれしたイクトを、たかが中学生にとられてしまうなどあってはならないことだったからだ。先ほどの昼休みの言葉も、あむを傷つけるためにわざと言った言葉だった。
「お前には関係ない」
そう言い切ったイクトに、沙良は苦痛の表情を浮かべる。
沙良自身、イクトにすでに気持ちを伝えて降られていた。先日視聴覚室に呼び出して告白をした際に振られたのだ。
「あんな子供のどこがいいの?大学内に、月詠イクトはロリコンだってうわさを流すことだってできるのよ?」
そんな脅しの言葉もイクトには通じなかった。むしろ怒りを大きくするだけだった。
「したけりゃすればいい。俺があいつを好きなことに変わりはないからな。お前のことを好きになることは一生ない。何があってもあり得ない」
そう言い切るイクトに対して、沙良はもう無理なのだと悟り笑みをこぼした。
「わかったわ。覚悟していてね。そろそろ五時間目も終わる時間帯だし、自分の仕事にどったほうがいいんじゃない?」
そう言われたイクトは、それ以上はもう言うことはないと思いヨルの待つ小教室へと戻った。
ラン達は、先ほどイクトがいった言葉に大喜びだった。イクトが自分たちの主のあむのことを好きだと、あむ以外を好きになることはないと断言したのだから。
「ねぇイクトさん。あむちゃんにもちゃ~んと気持ちを伝えてあげてくださいねぇ」
「そうだよイクト!あむちゃんはすぐに勘違いして落ち込んじゃうような子なんだから!」
そんなしゅごキャラ達の言葉を聞いたイクトは、仕事を終わらせた後に何かを探すように再度校内へ繰り出した。