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答えはどこに?2人の進み方

その日の聖夜学園中等部は、いつも以上に生徒の声が溢れていた。
学園の王子と、その幼馴染であり転入早々生徒会役員の一員となった美少女の2人が手をつないで仲睦まじい姿で登校したからだ。
2人の幸せそうな姿を、唯世のファンこはるのファンともに涙しつつも祝福する気持ちで見守った。

「朝からすごい騒ぎだったねーあむちゃん」

教室内ではそんな2人を見ていたあむとあむのしゅごキャラ達が話していた。

「あむちゃんは大丈夫ですかぁ」

そうスゥに言われたが、あむとしても祝福の気持ちで心は埋まっていた。イクトとの一件以降、あむの唯世に対する気持ちは憧れとして大事に胸にしまい込まれたからだ。
クラスメイト達が、こはると唯世に話しかけてうずうずしている中、あむは2人の元へ向かった。

「おはよう2人とも」

笑顔であいさつをしてくれたあむに対して、こはる達も笑顔で答えた。そしてあむは、みんなが聞きたがっていたことを質問した。

「2人は付き合うことになったの?」

そんなあむの問いに対して、2人は照れながらも答えた。

「そうなんだ。昨日2人で話して」

「ということだからあむちゃん、これからは必要以上に唯世に近づかないでね!」

こはるが衝撃の一言を放った。
これにはあむもあむのしゅごキャラ達も驚きの声を上げた。
が、すぐに笑顔で

「冗談だよ冗談!あむちゃんは私にとっても唯世にとっても大事なお友達なんだから、これからも変わらず仲良くしてもらえると嬉しいな」

そんなこはるのかわいらしい笑顔を正面から見たあむは、若干顔が赤らむのを感じつつも安心して答えた。

「もー!本気だと思ったじゃん。そういう冗談禁止!」

こはると唯世とあむ。3人で笑いあった。
そして、朝のホームルームが始まる時間になったので、担任の先生やイクト、そして佐藤沙良が教室へ入ってきた。
あむが席へ戻ろうとする瞬間、こはるはあむの手を引き囁いた。

「今度はあむちゃんの番だね!イクトさんと・・・!」

そんな言葉に反抗したかったあむだったが、教室の後ろを歩いているイクトと目が合い、笑いかけられてことによって顔を赤くして何も言えなくなった。

しかしそんな姿を見て、表情を暗くするものが1人いた。
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