波乱の予感?!帰ってきた幼馴染
「こ、ここここ恋人同士?!私と唯世君が?」
「ちょ、ちょっとこはる!それはさっき違うって説明したじゃないか」
「だって唯世、いつもいつも日奈森さんのことばかり手紙に書くんだもん!私がどんな思いでそれを読んでいたか・・・」
途端に泣き出しそうな顔になるこはる。
唯世にはだいぶくだけた話し方をしている。きっと本来はこのような話し方なのだろうと察する。
そんなこはるにややが話しかける。
「ということは、こはるたんは唯世のことが好きなの?」
そんなややに対して即答する。
「はい、好きです。昔から唯世だけをずっと追いかけてきました。もちろん恋愛的な意味で」
「す、すきぃぃぃ?!唯世君のことが恋愛的に?!」
「今日のあむはよく叫ぶわね」
真っ赤になるあむに対してりまは冷静的に話しかける。
「こ、こはる。何言ってるのこんなところで。」
「唯世は?こはるのこと好きじゃないの」
こはるは涙目で唯世に訴えかける。
そんな唯世と、こちらでも泣き出しそうになっているあむを助けるようになぎひこが声をかける。
「まぁまぁ、とりあえずその話は置いておいて、今日の仕事をしよう!」
「そ、そうなんだ。今日は再来月行われる体育祭についての打ち合わせをしたいんだ。」
「た、体育祭かぁ。去年はすごかったもんなぁ。そういえば、花城さんは・・・?」
去年の体育祭の盛り上がりを思い出していたあむだが、こはるがなぜ生徒会室に連れてこられたのかを考えた。
「こはるには、生徒会役員の一員になってもらおうとおもってね。しゅごキャラはいないけど、存在自体は見えている。それに、前の学校でも生徒会に入っていたんだよね?」
「あ、うん。書類作業とかも好きだからみなさんのお役にも立てると思います。あ、でもみなさん小学校から同じメンバーでやられてるんですよね。よそ者の私が入るなんておこがましいですかね・・・」
こはる自体は生徒会の仕事をまたやらせてもらえることに喜びを感じていた。しかしそれと同時に、この空間に自分が入ってもいいのかと迷っていた。しかしそこはリーダー的存在の空海が声をかける。
「んなの大丈夫に決まってんだろ。見た感じ悪い奴じゃなさそーだし、唯世の幼馴染なんだろ?それだけでも信頼度100パーセントだぜ。」
「相馬くん、ありがとう。そうしたらこはるも入れて打ち合わせを始めさせてもらうね。」
「みなさん、よろしくお願い致します!
日奈森さんも、よろしくお願いしますね」
ニコッと効果音が鳴っていそうな笑顔であむに笑いかけるこはる。
あむの背中には冷や汗が伝っていた。
なんだかまた強キャラの予感~?!