ドキドキデート!育てる恋心
こはるが目覚めたとき、真っ白なベットの上だった。ふと、手に感じるぬくもりに気づく。唯世の手だ。
こはるの手に自身の手を重ねたまま、ねむってしまっているようだった。布団の上では、キセキも寝てしまっていた。
「唯世」
一度その名を呼ぶと、唯世とキセキが目覚めた。
「こはる!調子はどう?気持ち悪くない?」
暗い顔で唯世が尋ねる。随分と心配をかけてしまったようだ。
「うん、大丈夫。ごめんね唯世。キセキも。迷惑かけちゃったみたいで」
「君は悪くないよ。僕が君を守り切れなかったから。本当にごめんね」
唯世はただただ自分を責めていた。こはるを守り切れなかったと。
そこから2人での謝罪合戦が始まってしまった。
そこにしびれを切らしたのがキセキだ。
「いいかげんにしないか!こはるの怪我も傷が残るものではなかったのだからいいじゃないか」
こはるは頭に傷を負ったが、運よく傷口は小さく、十分治るものだったらしい。頭ということで、出血量が多くなり、軽い貧血となって倒れたらしい。
「でも、僕は・・・」
それでもなお唯世は気が沈んでいた。
せっかく久しぶりのデートで、楽しい一日になると思ってたのに。こはるは悲しい気持ちなった。しかし、まだ今日は終わっていない。
「もう大丈夫だって。心配性なんだから、私の王子さまは」
「王子・・・?」
こはるはあえて王子という単語をはっした。昔から変わっていなければ、唯世はこの言葉でキャラチェンジするはずだ。
「僕を王子と呼ぶんじゃない!王だ、この世界の!」
「よかった、王子。元気になった?」
その時、唯世の瞳が大きく揺れた。
そして、一度瞳を閉じて、息を吐いてから話し出した。
「こはる、今日改めてお前と過ごして分かった。お前は危なっかしい。昔からそうだ。お前には王であるこの僕が付いていないといけない。」
そう言った後、頭の王冠がポンっと消えた。キャラチェンジが解けたのだ。そしてこはるの手を取りながら言った。
「僕は、君のことが好きになっているみたいだ」
こはるの手に自身の手を重ねたまま、ねむってしまっているようだった。布団の上では、キセキも寝てしまっていた。
「唯世」
一度その名を呼ぶと、唯世とキセキが目覚めた。
「こはる!調子はどう?気持ち悪くない?」
暗い顔で唯世が尋ねる。随分と心配をかけてしまったようだ。
「うん、大丈夫。ごめんね唯世。キセキも。迷惑かけちゃったみたいで」
「君は悪くないよ。僕が君を守り切れなかったから。本当にごめんね」
唯世はただただ自分を責めていた。こはるを守り切れなかったと。
そこから2人での謝罪合戦が始まってしまった。
そこにしびれを切らしたのがキセキだ。
「いいかげんにしないか!こはるの怪我も傷が残るものではなかったのだからいいじゃないか」
こはるは頭に傷を負ったが、運よく傷口は小さく、十分治るものだったらしい。頭ということで、出血量が多くなり、軽い貧血となって倒れたらしい。
「でも、僕は・・・」
それでもなお唯世は気が沈んでいた。
せっかく久しぶりのデートで、楽しい一日になると思ってたのに。こはるは悲しい気持ちなった。しかし、まだ今日は終わっていない。
「もう大丈夫だって。心配性なんだから、私の王子さまは」
「王子・・・?」
こはるはあえて王子という単語をはっした。昔から変わっていなければ、唯世はこの言葉でキャラチェンジするはずだ。
「僕を王子と呼ぶんじゃない!王だ、この世界の!」
「よかった、王子。元気になった?」
その時、唯世の瞳が大きく揺れた。
そして、一度瞳を閉じて、息を吐いてから話し出した。
「こはる、今日改めてお前と過ごして分かった。お前は危なっかしい。昔からそうだ。お前には王であるこの僕が付いていないといけない。」
そう言った後、頭の王冠がポンっと消えた。キャラチェンジが解けたのだ。そしてこはるの手を取りながら言った。
「僕は、君のことが好きになっているみたいだ」