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ドキドキデート!育てる恋心

公園のベンチで座りながら、離れていた時のそれぞれの話をしていた。唯世の話によると、昨年の体育祭も大いに盛り上がったようだった。空海は持ち前の運動能力で大活躍。なぎひこは競技の途中でてまりとキャラチェンジして大暴れしたそう。りまは日焼けしたくないからと、最低限の競技で済ませた。つもりだったのだが小等部から応援に来ていたややによってたくさん振り回されたらしい。
あむは、ランとのキャラチェンジはせずに、自分の力でやりぬいたらしい。
こはるは以前俗にいうお金持ち学校に通っていたので、体育祭もそこまでノリノリにはならず盛り上がりもいまいちだった。
唯世からたくさんの話を聞いて、今年の体育祭が楽しみになった。

「私も、役員としてがんばるから体育祭成功させようね!」

そういうこはるに唯世も

「そうだね、いっしょにがんばろう」

と笑顔で返した。

そろそろ移動しようかといいかけた唯世だったが、公園の奥のほうから聞こえてくる悲鳴によって、その言葉は言わずに終わった。
大きな音が聞こえる。何かが暴れているようだ。

「唯世、これって・・・」

「×たまかもしれないね。困ったな、今日はキセキがいないのに」

そう、キセキは2人のデートの邪魔にならないようにと、別行動をしていた。しかし、この騒動を放っておけはしない。

「いいかいこはる。君はここで待ってて。僕が様子を見てくるから」

そういって唯世は走り出そうとした。
しかし、そう簡単に彼を送り出すことはできない。

「まって!私も行く。唯世だってキセキがいないんだから危険だよ。無理はしないからそばにいさせて」

そう真剣にいうこはるに、唯世は断ることはできなかった。
そして2人で手をつないで走り出した。

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