ドキドキデート!育てる恋心
「う~ん、桜の香りが強くて、おいしいね」
フラペチーノを頬張りながら、こはるは満面の笑みで唯世と話している。
「うん、とってもおいしいね。こんなにおいしいのなら次の新作も飲んでみたいなぁ」
唯世も気に入ってくれたみたいだ。男子中学生ということもあって、あまりこういったカフェに入ることは少なかった。
「じゃあまた新作が出たころにおでかけしよう」
こはるは楽しそうに言う。唯世とおいしいを共有できることがこんなにもうれしいことだとは思わなかった。
「そういえば、今日はキセキお留守番?」
「ああ、キセキはみんなのしゅごキャラ達と一緒に出掛けてるよ。なんでも新しく基地を開発するだとか」
キセキなりに気を使って2人っきりにしてくれたようだ。思えばキセキは2人が幼いころからいっしょにいる存在。こはるの唯世に対する気持ちも、唯世のこはるに対する思いも本人たち以上に理解してくれているかもしれない。
「さて、飲み終わったことだし、次に行こうか」
唯世がこはるの手を取り歩き出す。
今日は一日手をつないでいてくれるのかとまた笑みが溢れてしまう。
2人はカフェと近い位置にある大きなショッピングモールへとやってきた。
「とりあえず一階から回っていこうか。どこか見たいところがあったら言ってね」
「うん!さっそくなんだけどあそこのショップが見たいかな」
唯世ほど気の回る男の子はこの世にいないのではないかと思うほど、自分を大切にしてくれて気遣ってくれる。ただ好きの気持ちが大きくなるこはる。
「どっちのスカートがいいと思う?このピンクのロングスカートと、黄色のミニスカート!」
花柄で、手前の生地がシースルーになっているものと、シンプルなプリーツが入った黄色のミニスカート。
こはるのお小遣いは、一般的な中学生と同じくらいに設定されていた。以前お小遣いをもらい始めたとき、あまりにも高額なお金を持たされたため、自分で親に伝えたのだ。そんなには必要ないと。
「そうだなぁ。こっちのロングスカートかな」
「ロングね!こっちのほうがかわいいから?」
「うーん、ミニスカートもかわいいけど、ちょっと足が出すぎちゃわないかなぁと思って・・・」
少し照れながら話す唯世にこはるはもう心臓が破裂しそうになった。
かわいすぎるよ唯世君・・・!
それからいくつかのショップを回った2人。
少し疲れが出ていたので、一度モールの外の公園で休むことにした。のどが渇いていたので、唯世が2人分の飲み物を買ってきてくれることになった。
ベンチで待つこはるの元に、唯世ではない別の人影が迫っていた。
「ねぇ、君1人なの?よかったら俺たちといっしょに遊ばない」
「わぁ、きれいな顔してるんだね」
見知らぬ男2人がこはるの前に立つ。
見たところ高校生といったところであろうか。俗にいうナンパだ。何度かこういう経験はあったが、いつも友だちが追い払ってくれていた。1人でいるときに声をかけられるのは初めてで少し恐怖を感じた。
「いえ、友達といっしょなので結構です」
「友達?女の子かな」
「俺たちただいっしょにお出かけしたいだけだから、そんなに警戒しなくても大丈夫だよ」
そう言いながら、1人の男がこはるの手首をつかんだ。
さすがにまずいと思ったこはるは立ち上がり抵抗しながら言った。
「だから結構です。もう帰りますので」
恐怖から目に涙が浮かんできた。唯世遅いなぁ、早く来てくれないな。そう願った時、大好きな声が聞こえた。
「すみません、彼女、僕の大事な人なんです。手を離していただけませんか」
唯世が走ってやってきた。そしてこはるの手首をつかんでいる男の手を払った。
「なんだ、友達って男かよ」
高校生2人組は割とあっさり引いてくれた。
「こはる、ごめんね。僕が遅くなったから怖い思いさせちゃったね」
こはるの頭をなでながら慰める。唯世が来てくれたからにはもう安心だ。
「ううん、大丈夫。それよりも飲み物ありがとう。遠くまで買いにいせちゃってごめんね」
「あっそうだ、こはるはこれでよかったよね」
唯世が買ってきてくれたのは桃味の水。昔からこれが大好きだった。唯世が覚えていてくれたのがうれしかった。
フラペチーノを頬張りながら、こはるは満面の笑みで唯世と話している。
「うん、とってもおいしいね。こんなにおいしいのなら次の新作も飲んでみたいなぁ」
唯世も気に入ってくれたみたいだ。男子中学生ということもあって、あまりこういったカフェに入ることは少なかった。
「じゃあまた新作が出たころにおでかけしよう」
こはるは楽しそうに言う。唯世とおいしいを共有できることがこんなにもうれしいことだとは思わなかった。
「そういえば、今日はキセキお留守番?」
「ああ、キセキはみんなのしゅごキャラ達と一緒に出掛けてるよ。なんでも新しく基地を開発するだとか」
キセキなりに気を使って2人っきりにしてくれたようだ。思えばキセキは2人が幼いころからいっしょにいる存在。こはるの唯世に対する気持ちも、唯世のこはるに対する思いも本人たち以上に理解してくれているかもしれない。
「さて、飲み終わったことだし、次に行こうか」
唯世がこはるの手を取り歩き出す。
今日は一日手をつないでいてくれるのかとまた笑みが溢れてしまう。
2人はカフェと近い位置にある大きなショッピングモールへとやってきた。
「とりあえず一階から回っていこうか。どこか見たいところがあったら言ってね」
「うん!さっそくなんだけどあそこのショップが見たいかな」
唯世ほど気の回る男の子はこの世にいないのではないかと思うほど、自分を大切にしてくれて気遣ってくれる。ただ好きの気持ちが大きくなるこはる。
「どっちのスカートがいいと思う?このピンクのロングスカートと、黄色のミニスカート!」
花柄で、手前の生地がシースルーになっているものと、シンプルなプリーツが入った黄色のミニスカート。
こはるのお小遣いは、一般的な中学生と同じくらいに設定されていた。以前お小遣いをもらい始めたとき、あまりにも高額なお金を持たされたため、自分で親に伝えたのだ。そんなには必要ないと。
「そうだなぁ。こっちのロングスカートかな」
「ロングね!こっちのほうがかわいいから?」
「うーん、ミニスカートもかわいいけど、ちょっと足が出すぎちゃわないかなぁと思って・・・」
少し照れながら話す唯世にこはるはもう心臓が破裂しそうになった。
かわいすぎるよ唯世君・・・!
それからいくつかのショップを回った2人。
少し疲れが出ていたので、一度モールの外の公園で休むことにした。のどが渇いていたので、唯世が2人分の飲み物を買ってきてくれることになった。
ベンチで待つこはるの元に、唯世ではない別の人影が迫っていた。
「ねぇ、君1人なの?よかったら俺たちといっしょに遊ばない」
「わぁ、きれいな顔してるんだね」
見知らぬ男2人がこはるの前に立つ。
見たところ高校生といったところであろうか。俗にいうナンパだ。何度かこういう経験はあったが、いつも友だちが追い払ってくれていた。1人でいるときに声をかけられるのは初めてで少し恐怖を感じた。
「いえ、友達といっしょなので結構です」
「友達?女の子かな」
「俺たちただいっしょにお出かけしたいだけだから、そんなに警戒しなくても大丈夫だよ」
そう言いながら、1人の男がこはるの手首をつかんだ。
さすがにまずいと思ったこはるは立ち上がり抵抗しながら言った。
「だから結構です。もう帰りますので」
恐怖から目に涙が浮かんできた。唯世遅いなぁ、早く来てくれないな。そう願った時、大好きな声が聞こえた。
「すみません、彼女、僕の大事な人なんです。手を離していただけませんか」
唯世が走ってやってきた。そしてこはるの手首をつかんでいる男の手を払った。
「なんだ、友達って男かよ」
高校生2人組は割とあっさり引いてくれた。
「こはる、ごめんね。僕が遅くなったから怖い思いさせちゃったね」
こはるの頭をなでながら慰める。唯世が来てくれたからにはもう安心だ。
「ううん、大丈夫。それよりも飲み物ありがとう。遠くまで買いにいせちゃってごめんね」
「あっそうだ、こはるはこれでよかったよね」
唯世が買ってきてくれたのは桃味の水。昔からこれが大好きだった。唯世が覚えていてくれたのがうれしかった。