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君の夢を教えて?叶える気持ち

「おーい!お前ら大丈夫だったかー!」

×たまの浄化を無事に終え、じょうろやホースの片づけをしていたこはる達のもとに、空海達生徒会メンバーがかけよってきた。

「もー空海達おそーい!やや達がやっつけちゃったよ!」

「へぇ、がんばったんだね、ややちゃん」

「あむもお疲れ様」

続いてやってきたなぎひこやりまも声をかける。

「こはる!!大丈夫だった?怪我はない?」

唯世は一目散にこはるの元に走ってきた。
そしてこはるの肩に手を置き、体を軽く揺さぶった。かなり息が切れていることから、用事を済ませた後に全力で走ってきてくれたようだ。

「た、唯世。大丈夫だよ。あむちゃんとややちゃんがいてくれたから」

「そっか、よかったぁ。また無理をしてないだろうね」

そんな唯世にあむが声をかける。

「こはるがね、×たまの持ち主の女の子の心を開いてくれたの。それで浄化することができたんだよ」

その言葉に唯世は驚く。

「心を開いたというか、話を聞いてあげたの」

その時の状況をこはるは思い出した。
夢に自信を無くしていた彼女。今思えば、あの時言った言葉は彼女だけではなく、自分にも当てはまるのではないだろうかと思った。

「ねぇ、唯世、あむちゃん。私自分の夢が分かった気がする!」

そう笑顔で言った。
唯世はなんとなくこはるの笑顔の意味が分かるような気がした。
しかしあむは、いっしょに夢について悩んでいたこはるが急に答えを見つけたことに対し、置いて行かれたような気分になった。

「えぇーこはるずるい。私はやっぱり夢なんか分からないよー!」

そういうあむにこはるは申し訳ないと思いながらもふふっと笑った。

「大丈夫あむちゃん!まだ時間はあるから、いっしょに考えてあげるね!」

「ややも手伝うー!」

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