君の夢を教えて?叶える気持ち
3人が花壇の水やりを終わらせて片づけを始めたころ。
平和な空気が一変して、嫌な風が吹き始めた。
「あむちゃん!×たまの気配がするよ!!」
ランが気づいてあむ達に知らせた。
気配は、花壇を通り抜けた先の噴水広場の前から感じるようだ。
こはる達はじょうろを置いて走り出した。
今日は他の生徒会メンバーは、体育祭について先生たちと話し合いがあるはずだから、現場には来れないはずだ。
あむとややの2人で×たまの浄化を行わなければならない。
「いたよあむちゃん!×たまだ」
「分かった!ミキ、キャラなりするよ!こはるはここにいてね」
「う、うん分かった」
こはるはまた×たまから悲しげな叫びを感じた。胸が震えるような、悲しさだった。
「ぺぺちゃん!きゃらなり!」
「はいでしゅ」
私のココロ、ややのココロ『アンロック』
きゃらなりアミュレットスペード ディアベイビー
×たまはあむ達を見た瞬間逃げるように空中を飛び始めた。
「逃がさないよー!ごーごーアヒルちゃん!!」
ややが放ったアヒルちゃんが×たまを地上へとおびき寄せる。
そんな戦いの中、近くのベンチに同じクラスの女の子が座っているのをこはるは見つける。
あれは、先ほど教室の中で歌手になりたいと夢を語っていた少女だ。
こんなところにいて巻き込まれてしまったら大変だと、こはるは彼女にかけよる。しかし、彼女はうつろな目をして正面を見つめていた。
「まさかこの子があの×たまの持ち主なの?でもどうしよう」
横を見れば、あむ達が×たまをおとなしくさせようと戦っていた。
なんとかみんなの役に立てれば・・・。
「私なんか・・・」
その時、少女が何かをつぶやいた。
「なに?どうしたの。何があったの」
こはるは問いかける。
「私なんて歌手になれない。歌もうまくないしかわいくもない」
あんなにキラキラした表情で夢を語っていた彼女がどうしてしまったのだろうか。でも、この子が夢を取り戻せば×たまはおとなしくなるかもしれない。それに、もしこのままたまごが戻らず、彼女が夢を失ってしまったら悲しすぎる。
「なれるよ、あなたならきっとなれる。あんなに楽しそうに語ってたじゃない。それに練習すればきっと歌はうまくなるわ」
「無理なの。私なんて」
「無理じゃないよ。諦めちゃだめだ。あなたの歌、今度聞かせてほしいな。歌うことって楽しいことなんでしょ?思い出して!」
こはるの一生懸命な言葉が少しだが彼女の心に届いたようだ。
「無理、じゃないかな。できるかな」
「きっとできるよ」
その時、×たまの動きが弱まった。
その隙をあむ達は見逃さなかった。
「あむち!今だよ!!」
「うん!ネガティブハートにロックオン!オープンハート!!」
あむの手から放たれる青色の光により、×たまは浄化された。
×たまはベンチに座る少女のもとへやってきた。そして、一瞬こはるにお辞儀をするような動作をしてから、少女の胸の中へ戻っていった。
「こはるー!大丈夫だった?」
「うん、あむちゃんもややちゃんもお疲れ様」
「う、うーん。あれ私なんで寝てたんだろ」
その時少女が目を覚ました。なぜ自分が眠っていたのか混乱している様子だった。
「大丈夫?」
「はっ花城さん!どうしてここに。日奈森さんと結木さんまで!!」
「今日は暖かいし、座った後に寝ちゃったんじゃない?」
そう彼女にこたえるあむ。
そういわれると彼女も納得したようだ。そして、何かを決心したように走り出した。
「なんだかいい気持ち。花城さん達ありがとう!」
そしてこはる達の前から去っていった。
平和な空気が一変して、嫌な風が吹き始めた。
「あむちゃん!×たまの気配がするよ!!」
ランが気づいてあむ達に知らせた。
気配は、花壇を通り抜けた先の噴水広場の前から感じるようだ。
こはる達はじょうろを置いて走り出した。
今日は他の生徒会メンバーは、体育祭について先生たちと話し合いがあるはずだから、現場には来れないはずだ。
あむとややの2人で×たまの浄化を行わなければならない。
「いたよあむちゃん!×たまだ」
「分かった!ミキ、キャラなりするよ!こはるはここにいてね」
「う、うん分かった」
こはるはまた×たまから悲しげな叫びを感じた。胸が震えるような、悲しさだった。
「ぺぺちゃん!きゃらなり!」
「はいでしゅ」
私のココロ、ややのココロ『アンロック』
きゃらなりアミュレットスペード ディアベイビー
×たまはあむ達を見た瞬間逃げるように空中を飛び始めた。
「逃がさないよー!ごーごーアヒルちゃん!!」
ややが放ったアヒルちゃんが×たまを地上へとおびき寄せる。
そんな戦いの中、近くのベンチに同じクラスの女の子が座っているのをこはるは見つける。
あれは、先ほど教室の中で歌手になりたいと夢を語っていた少女だ。
こんなところにいて巻き込まれてしまったら大変だと、こはるは彼女にかけよる。しかし、彼女はうつろな目をして正面を見つめていた。
「まさかこの子があの×たまの持ち主なの?でもどうしよう」
横を見れば、あむ達が×たまをおとなしくさせようと戦っていた。
なんとかみんなの役に立てれば・・・。
「私なんか・・・」
その時、少女が何かをつぶやいた。
「なに?どうしたの。何があったの」
こはるは問いかける。
「私なんて歌手になれない。歌もうまくないしかわいくもない」
あんなにキラキラした表情で夢を語っていた彼女がどうしてしまったのだろうか。でも、この子が夢を取り戻せば×たまはおとなしくなるかもしれない。それに、もしこのままたまごが戻らず、彼女が夢を失ってしまったら悲しすぎる。
「なれるよ、あなたならきっとなれる。あんなに楽しそうに語ってたじゃない。それに練習すればきっと歌はうまくなるわ」
「無理なの。私なんて」
「無理じゃないよ。諦めちゃだめだ。あなたの歌、今度聞かせてほしいな。歌うことって楽しいことなんでしょ?思い出して!」
こはるの一生懸命な言葉が少しだが彼女の心に届いたようだ。
「無理、じゃないかな。できるかな」
「きっとできるよ」
その時、×たまの動きが弱まった。
その隙をあむ達は見逃さなかった。
「あむち!今だよ!!」
「うん!ネガティブハートにロックオン!オープンハート!!」
あむの手から放たれる青色の光により、×たまは浄化された。
×たまはベンチに座る少女のもとへやってきた。そして、一瞬こはるにお辞儀をするような動作をしてから、少女の胸の中へ戻っていった。
「こはるー!大丈夫だった?」
「うん、あむちゃんもややちゃんもお疲れ様」
「う、うーん。あれ私なんで寝てたんだろ」
その時少女が目を覚ました。なぜ自分が眠っていたのか混乱している様子だった。
「大丈夫?」
「はっ花城さん!どうしてここに。日奈森さんと結木さんまで!!」
「今日は暖かいし、座った後に寝ちゃったんじゃない?」
そう彼女にこたえるあむ。
そういわれると彼女も納得したようだ。そして、何かを決心したように走り出した。
「なんだかいい気持ち。花城さん達ありがとう!」
そしてこはる達の前から去っていった。