みんなの心アンロック!×たま浄化
二人は机に宿題を広げ、教えあいながら進めていた。
「唯世、ここの計算がよくわからないんだけど」
「ん、どこ?あーここはね、✗が6になるから・・・」
もともと成績は優秀な二人だったので、勉強はさくさくと進んだ。
しかしこはるの心の中は勉強以上に唯世のことでいっぱいだった。
長い間会えていなかった唯世は確実に大人の男性に近づき成長していた。背も伸びて、声も若干低くなり始めていた。
昨日は寂しかった心を埋めるために抱き着いていたが、落ち着いて考えてみると、ドキドキが止まらなくなった。
「こはる?どうしたの」
「な、ななななんでもない!」
「なんか顔赤くない?」
そんなやりとりを見ていたキセキは口を開いた。
「おい唯世、僕はちょっと用事を思い出したから外へ出るぞ。夕食までには戻る」
そういって部屋から出て行ってしまった。
「行っちゃった。今から用事って、どんな用なんだろう」
なんだかキセキに気を使われたような感じがして、こはるはさらに恥ずかしくなった。
「あのね、唯世。聞きたいことがあるんだ」
「ん、どうしたの?」
決意を決めたこはるは唯世に問いかける。
「本当にあむちゃんとは何にもないの?」
「何にもって・・・何のこと?」
「もーだから付き合ってないんだよね?その・・・好きとかないの」
こはるの言葉に顔を赤くする。
確かにあむが転入してきたばかりの頃は、彼女に惹かれていた気がする。彼女のキャラなりしたアミュレットハートのことが好きだと本人に伝えたこともある。でも今その気持ちは分からなくなった。そしてイクトの存在もある。きっと今のあむが惹かれているのはイクトだと思うのだ。
「そんなんじゃないよ。あむちゃんだって僕のことそんな風には思ってないだろうし」
「唯世は鈍感すぎるの!そんなこと言ってたらいつまでたっても大人の男性になれないよ」
こはるのその言葉に唯世はむっとする。
確かに同世代の男の子たちに比べたら自分の恋愛経験は乏しいかもしれない。が、そのように言われると少し腹も立つ。
「こはるは、どうなの?」
「え・・・」
「こはるの好きな人も教えてよ。僕ばっかり聞かれるのは不公平だろ」
そんなことを言いながらこはるに密着してくる。
いつも自分からくっついてばかりだったこはるは、唯世からの急な接近に顔を真っ赤にした。
そんなこはるに少しの悪戯心が沸いてきた唯世は、彼女の手を取った。
「こはるは誰が好きなの。ここで、教えてほしいな。」
「た、たたた唯世、キャラチェンジしてるでしょ!こんなの私の知ってる唯世じゃない!」
「キセキもいないのキャラチェンジなんてできないよ。それに、僕だってもうあの頃の僕じゃないんだ」
こんな攻め攻めな唯世知らない。いつだって唯世は優しくておどおどしたかわいい王子様で・・・。
「うー!ごめん、私が調子に乗っていろいろ聞いたから、もう許してぇ」
その言葉に唯世はふふっと笑いながら手を解いた。
「僕だって一人の男なんだから、もう簡単に気を許したらだめだよ?それから、簡単に男の子の部屋に入らないこと。わかったね?」
こはるは少し落ち着きを取り戻した。
唯世はこはるにとって唯一の存在。昔から大好きで、信頼している。いつからかその気持ちは恋心に変わっていた。
「分かった。ごめんなさい。でも、いっしょにお話ししたいし、宿題もしたい。ほかの子のお部屋には入らないから、唯世の部屋だけいいにしてほしいな」
「もーしょうがないな。僕もごめんね。続きしようか」
「唯世、ここの計算がよくわからないんだけど」
「ん、どこ?あーここはね、✗が6になるから・・・」
もともと成績は優秀な二人だったので、勉強はさくさくと進んだ。
しかしこはるの心の中は勉強以上に唯世のことでいっぱいだった。
長い間会えていなかった唯世は確実に大人の男性に近づき成長していた。背も伸びて、声も若干低くなり始めていた。
昨日は寂しかった心を埋めるために抱き着いていたが、落ち着いて考えてみると、ドキドキが止まらなくなった。
「こはる?どうしたの」
「な、ななななんでもない!」
「なんか顔赤くない?」
そんなやりとりを見ていたキセキは口を開いた。
「おい唯世、僕はちょっと用事を思い出したから外へ出るぞ。夕食までには戻る」
そういって部屋から出て行ってしまった。
「行っちゃった。今から用事って、どんな用なんだろう」
なんだかキセキに気を使われたような感じがして、こはるはさらに恥ずかしくなった。
「あのね、唯世。聞きたいことがあるんだ」
「ん、どうしたの?」
決意を決めたこはるは唯世に問いかける。
「本当にあむちゃんとは何にもないの?」
「何にもって・・・何のこと?」
「もーだから付き合ってないんだよね?その・・・好きとかないの」
こはるの言葉に顔を赤くする。
確かにあむが転入してきたばかりの頃は、彼女に惹かれていた気がする。彼女のキャラなりしたアミュレットハートのことが好きだと本人に伝えたこともある。でも今その気持ちは分からなくなった。そしてイクトの存在もある。きっと今のあむが惹かれているのはイクトだと思うのだ。
「そんなんじゃないよ。あむちゃんだって僕のことそんな風には思ってないだろうし」
「唯世は鈍感すぎるの!そんなこと言ってたらいつまでたっても大人の男性になれないよ」
こはるのその言葉に唯世はむっとする。
確かに同世代の男の子たちに比べたら自分の恋愛経験は乏しいかもしれない。が、そのように言われると少し腹も立つ。
「こはるは、どうなの?」
「え・・・」
「こはるの好きな人も教えてよ。僕ばっかり聞かれるのは不公平だろ」
そんなことを言いながらこはるに密着してくる。
いつも自分からくっついてばかりだったこはるは、唯世からの急な接近に顔を真っ赤にした。
そんなこはるに少しの悪戯心が沸いてきた唯世は、彼女の手を取った。
「こはるは誰が好きなの。ここで、教えてほしいな。」
「た、たたた唯世、キャラチェンジしてるでしょ!こんなの私の知ってる唯世じゃない!」
「キセキもいないのキャラチェンジなんてできないよ。それに、僕だってもうあの頃の僕じゃないんだ」
こんな攻め攻めな唯世知らない。いつだって唯世は優しくておどおどしたかわいい王子様で・・・。
「うー!ごめん、私が調子に乗っていろいろ聞いたから、もう許してぇ」
その言葉に唯世はふふっと笑いながら手を解いた。
「僕だって一人の男なんだから、もう簡単に気を許したらだめだよ?それから、簡単に男の子の部屋に入らないこと。わかったね?」
こはるは少し落ち着きを取り戻した。
唯世はこはるにとって唯一の存在。昔から大好きで、信頼している。いつからかその気持ちは恋心に変わっていた。
「分かった。ごめんなさい。でも、いっしょにお話ししたいし、宿題もしたい。ほかの子のお部屋には入らないから、唯世の部屋だけいいにしてほしいな」
「もーしょうがないな。僕もごめんね。続きしようか」