素敵な思い出!キャンプ3日目
「さて、テントを返却したら出発しようか」
唯世が他のメンバーに声をかける。
3日目の朝、朝食を済ませた一行はテントの片づけをした。帰りも長丁場になるので、早めにキャンプ場を発つことにしたのだ。
男性陣がテントをフロントへ返却に行き、女性陣で荷物を車へと積み込んだ。
「イクトさん、帰りもお願いします!」
こはるがイクトへと声をかける。運転が好きなイクトにとって帰りの長距離運転も苦ではないようだ。全員が車へと乗りこむと、イクトはエンジンをかけ車を発進させた。
キャンプ場を去った車はどんどん山を下っていく。2日間過ごした場所にはやはり思い入れが残る。想像以上に素敵な場所だったのもあり、少し寂しい気持ちになった。
車内では空海の進学先の話になった。
「空海はどこの学校受けるか決まったの?」
あむが最近の空海の様子を思い出して問いかける。唯一3年生の空海は高校受験に向けて苦悩している姿をたびたび見せていた。
「やっと決まったんだけど、やっぱりスポーツ学科のあるところに行こうと思って」
「え、それってこの間言ってた県外の?」
「あぁ、推薦ももらえるしなにより自分が学びたいことだからな」
そう言ってグッドサインを見せる空海。しかしあむ達は一様に悲しそうな顔をする。
「じゃあ空海とは卒業後会えないの・・・」
こはるも寂しそうな顔で言う。そんな様子を見て空海は少し困ったような顔で笑う。
「って言ってもちょっと遠出すれば会いに来れるし、まだ半年もあんだろ!まだまだ先輩としてお前らには教えなきゃいけないことも多いしな」
そう言って隣に座っている唯世の頭を撫でた。
同じ学校にいられる最後の年に最高の思い出ができたことを空海はうれしく思った。
そんな話をしながら時間は過ぎた。世間的にも夏休みの時期なので多少時間はかかったが、出発地である地元の駅へ到着した。
車内で座りっぱなしだった一行は外へ出ると全員で大きく伸びをした。そんな様子を見て運転席のイクトは小さく笑っている。
「イクト兄さん、本当に3日間ありがとうございました」
そんな唯世の言葉を筆頭に全員がお礼を述べて頭を下げる。
「家までは送ってやれないが、気をつけて帰れよ」
そう言って車の窓を閉めた。助手席に座っていたあむも、外へ出ようとするがシトーベルトを外そうとする手をイクトが掴んだ。
「お前はまだだめ」
「へ?」
呆然とするあむを無視して車を発進させてしまった。
「あむちゃん連れてかれちゃったね」
こはるは苦笑いで2人を見送った。
「さて、僕たちも帰ろうか」
唯世はそう言って自分とこはるの荷物を持ち上げた。そんな唯世を見てこはるはあわてて言う。
「いいよ、自分で持てるから!」
「僕が持ちたいだけだからいいんだ。さぁ行こう」
そんな唯世の様子を見ていた空海となぎひこは思わず感心した表情を見せるが、すぐに自分たちも行動に移した。
空海はややの、なぎひこはりまの荷物を持ち上げる。
「さっすが空海!」
「まぁこんぐらいはな」
ややと空海はきゃっきゃと笑いながら歩き出した。
しかしりまは自分の荷物をさらっていったなぎひこをジト目で見つめた。そんな顔を見てなぎひこは苦笑いする。
「そんな顔しないでよりまちゃん。家まで送っていくだけだから」
「別に頼んでない」
「うっ・・・。さ、さぁ、行こう」
そうして一行は歩き出した。しゅごキャラ達はその周りをふよふよと漂い楽しそうに見つめていた。
唯世が他のメンバーに声をかける。
3日目の朝、朝食を済ませた一行はテントの片づけをした。帰りも長丁場になるので、早めにキャンプ場を発つことにしたのだ。
男性陣がテントをフロントへ返却に行き、女性陣で荷物を車へと積み込んだ。
「イクトさん、帰りもお願いします!」
こはるがイクトへと声をかける。運転が好きなイクトにとって帰りの長距離運転も苦ではないようだ。全員が車へと乗りこむと、イクトはエンジンをかけ車を発進させた。
キャンプ場を去った車はどんどん山を下っていく。2日間過ごした場所にはやはり思い入れが残る。想像以上に素敵な場所だったのもあり、少し寂しい気持ちになった。
車内では空海の進学先の話になった。
「空海はどこの学校受けるか決まったの?」
あむが最近の空海の様子を思い出して問いかける。唯一3年生の空海は高校受験に向けて苦悩している姿をたびたび見せていた。
「やっと決まったんだけど、やっぱりスポーツ学科のあるところに行こうと思って」
「え、それってこの間言ってた県外の?」
「あぁ、推薦ももらえるしなにより自分が学びたいことだからな」
そう言ってグッドサインを見せる空海。しかしあむ達は一様に悲しそうな顔をする。
「じゃあ空海とは卒業後会えないの・・・」
こはるも寂しそうな顔で言う。そんな様子を見て空海は少し困ったような顔で笑う。
「って言ってもちょっと遠出すれば会いに来れるし、まだ半年もあんだろ!まだまだ先輩としてお前らには教えなきゃいけないことも多いしな」
そう言って隣に座っている唯世の頭を撫でた。
同じ学校にいられる最後の年に最高の思い出ができたことを空海はうれしく思った。
そんな話をしながら時間は過ぎた。世間的にも夏休みの時期なので多少時間はかかったが、出発地である地元の駅へ到着した。
車内で座りっぱなしだった一行は外へ出ると全員で大きく伸びをした。そんな様子を見て運転席のイクトは小さく笑っている。
「イクト兄さん、本当に3日間ありがとうございました」
そんな唯世の言葉を筆頭に全員がお礼を述べて頭を下げる。
「家までは送ってやれないが、気をつけて帰れよ」
そう言って車の窓を閉めた。助手席に座っていたあむも、外へ出ようとするがシトーベルトを外そうとする手をイクトが掴んだ。
「お前はまだだめ」
「へ?」
呆然とするあむを無視して車を発進させてしまった。
「あむちゃん連れてかれちゃったね」
こはるは苦笑いで2人を見送った。
「さて、僕たちも帰ろうか」
唯世はそう言って自分とこはるの荷物を持ち上げた。そんな唯世を見てこはるはあわてて言う。
「いいよ、自分で持てるから!」
「僕が持ちたいだけだからいいんだ。さぁ行こう」
そんな唯世の様子を見ていた空海となぎひこは思わず感心した表情を見せるが、すぐに自分たちも行動に移した。
空海はややの、なぎひこはりまの荷物を持ち上げる。
「さっすが空海!」
「まぁこんぐらいはな」
ややと空海はきゃっきゃと笑いながら歩き出した。
しかしりまは自分の荷物をさらっていったなぎひこをジト目で見つめた。そんな顔を見てなぎひこは苦笑いする。
「そんな顔しないでよりまちゃん。家まで送っていくだけだから」
「別に頼んでない」
「うっ・・・。さ、さぁ、行こう」
そうして一行は歩き出した。しゅごキャラ達はその周りをふよふよと漂い楽しそうに見つめていた。