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夏を楽しめ!キャンプ2日目

キャンプ場へ戻る途中、スーパーで買い出しを済ませた。
お肉に野菜、海鮮まで豊富な品ぞろえがあった。どれも新鮮そのものでバーベキューの食材としてはぴったりなはずだ。

キャンプ場について、さっそく準備に取り掛かった。必要な器具はすべて貸し出しとなるので、フロントでそれらを受け取りセッティングした。

野菜を切る作業などはこはるとあむを中心として行われた。あむはスゥとキャラチェンジして素晴らしい包丁さばきを見せている。こはるも普段から料理を行っているので、慣れた手さばきで調理を進めた。

「よし、準備もできたし肉焼こうぜ!!」

待ちきれない空海は用意したトングで肉をどんどん並べていく。不規則に並べられた肉。さすがは空海という感じだ。

「ちょっと空海。もっときれいに焼けないわけ」

あむが呆れながら言った。しかし空海は気にすることなく野菜や海鮮類も焼き始めた。
火が通り始めるとあたりにいい匂いが広がる。

大量に焼かれているお肉や野菜に全員が手を伸ばす。

「おいしすぎる。あの価格でこのお肉のクオリティ。うちの近くにもああいうスーパー欲しいなぁ」

こはるは満足そうな顔でお肉を頬張っている。そんなこはるを見て唯世はニコニコと笑っている。

「そういえば、昔はよくこはるの家でバーベキューしたよね」

唯世は幼いころ、花城家の庭でバーベキューをしたことを思い出した。こはるの家族と唯世の家族。和気あいあいと楽しんでいた。

「また、みんなでやろうよ」

「そうだね」

用意した食材がなくなるころ、調度全員のお腹もいっぱいになった。片づけも協力して行い、今日も川へ遊びに行くこととなった。
上流の方へ行くと魚がたくさん泳いでいるという情報をもらったので、釣竿をもって川を上った。

そうして1日遊びつくした一行。2日目の夜、最後に大きなイベントが残っていた。昼間に寄ったスーパーで手持ち花火を買っておいたのだ。さっそくバケツに水を汲み花火の準備をした。

「よーし行っくよ~!写真撮って~」

ややが点火した花火を両手に持ちくるくると踊っている。その様子をりまやなぎひこがカメラに収めている。

「はいイクト。これやってみて!」

「これねずみ花火か。なんで俺なんだよ」

「猫といえばねずみ的な?」

あむにねずみ花火を手渡されたイクト。しぶしぶといった様子で火をともす。導火線から本体へ火が回ったねずみ花火はイクトの足元をくるくると回りだした。それを見たあむは腹を抱えて笑っている。

「あはは、おかしい。早く捕まえなきゃ」

「お前馬鹿にしすぎ」

イクトが少しむっとした表情であむの耳を引っ張る。それでもあむの笑いは収まらなかった。


「ティアラ、一回テントに戻ってもいい?スマホ置いてきちゃって」

「私も一緒に行きますわ。少し足場が悪いから気を付けないと」

こはるは花火をするみんなの写真を撮ろうとしたが、ポケットにスマホがないことに気づいた。テントまではそう離れていないので一度取りに行くことにした。

「私こんなに楽しいの初めて。聖夜中に転入してきてよかったなぁ」

「私もですわ。友達というのは良きものですね」

街灯が少ないので段差に気を付けながらゆっくりとテントへ向かった。
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