刻巡りて神と人は出会う [ゼノバース2世界観]
ザマスside……
ーーーーー ーーーーーーーーーーーー ーーー
ザマス「……」
時間が経ち、あの人間への苛立ちが過ぎ去った頃……。私は自室に戻ろうと、人間共のいる中で足を進めていた。先日と変わらず見つめてくる人間共の姿…全てが見るに耐えないほど醜い。
ザマス(気色が悪い。何故私がこのような場所などに…!)
過ぎ去った筈の苛立ちが再びぶり返してくる。これ以上、見るに耐えない…そんな感覚を持ち、人目を避ける為に裏路地に入った時だ。人間の男が私にぶつかり、罵倒してきたのは。
ザマス「っ!…貴様!!何処を見ている!!!」
人間の男「ああ?…テメェこそ何処見てやがるんだ!!気をつけろよ!!!」
ザマス「人間共に目をくれてやる事など無い!!!」
人間の男「人間?……ああ思い出したぜ。お前は以前時の界王神様に連れてこられたヤツだな。ったく、時の界王神様も罪だなぁ…。なにしろ、こんな罪人を連れてきちまうんだからな」
ザマス「!黙れ人間!!!貴様等の存在こそ罪!!私の行いは正義そのものなのだ!!…まあ、虫ケラ如きお前には分からんだろうがな…!!」
男が憎悪のこもった醜い目で此方を見ると瞬時に気を高め、戦闘体制に入った。
人間の男「テメェ…!口の聞き方に気をつけやがれ!!!」
ザマス「チッ!!」
気を使った攻撃は出さないものの、此処では戦闘は禁じられている為攻撃が出来ない。これほど歯痒いことは無く、私は避けることしか出来なかった。
人間の男「どうしたぁ!!!?この程度かよ!!!」
ザマス「煩い!!!」
戦闘が長引くにつれて、周りのものにヒビが入り、地割れが起こる。どうしたものかと考えていた時、人間の男はその隙に付け入り、鳩尾に拳を振るいダウンさせた。人間の男が私の頭付近に気を溜め出し、此方に黒い笑みを浮かべる。何も出来ない私は攻撃を受けるしかないと、考えつつ人間に為されるがままの自分に悔しさのあまり、言葉を述べる。
ザマス「くそ…!」
人間の男「さっさとくたばれ!!!
気が向けられた。その瞬間、何かが私の前に立ち塞がり攻撃を受けた。
ザマス「?!」
人間の男「っ!!?…お前は!!超級クラスのタイムパトローラーの…!!」
???「あーやっぱり絡まれてたね。大丈夫?ザマス」
何かが先程別れた筈の人間だと確認した私は安堵しながらも、為されるがままにされた姿を見せている事に苛立ちと悔しさを思い出し荒い言葉が走る。
ザマス「煩い!貴様のせいだ!!!」
人間「ごめん。寝てて気づくの遅れてね…」
ザマス「貴様それでも我の道具か!」
人間「相変わらず怖い顔するね。……さてと。これは…どういう事なのかな……?」
低く、スローテンポに言うと、辺りに重く冷えた空気が流れる。人間の表情は見えないが、男が怯えているのが見える。おそらく…余程な顔をしているのだろう。
人間の男「ひっ!!」
人間「ただでさえ、此処で戦闘をするのは禁止なのに…。ましてや、時の界王神様の留守中に行うなんてね。……いい度胸してるんじゃ無いかな…」
男な近づいていく人間。そんな人間の顔を見ると、さらに男の顔が恐怖に染まる。
人間の男「っ!近づくんじゃねぇ!!!化け物がっ!!!」
人間「へぇー、そんな事言うんだね。君は悪い子だ…」
そう言い人間が拳を放つと、男は唸り声を発して気絶した。
人間「……ザマス立てる?」
人間が此方を振り返り手を差し伸べるが、私はすぐにその手を振り払う。
ザマス「手助け等いらん!!」
人間「…そっか」
????「ミゼルさん!」
何処からともなく、聞こえてくるあの忌まわしい人間の声。その声の主に人間が向き直し、小走りに近づく。
人間「トランクス!」
トランクス「ミゼルさん!ご迷惑をかけてしまいすみませんでした。この男のことや、建物の修理は俺達に任せて、ミゼルさんは修正に向かってください」
人間「わかった。……ねぇ、ザマス」
此方に問いかけ、じっと見つめてくる人間。
ザマス「なんだ…?」
人間「一緒にクエスト行ってくれないかい?」
ザマス「はあ?何故私が貴様と….」
人間「それが仕事だし、何よりザマスとの親睦を深めたくてね…!」
満面の笑みを此方に向けてくる人間に変わらず、気色の悪さが浮かぶ。
ザマス「気色が悪い笑みで言うな!」
人間「えー!そんなにかい?!!酷いなぁ…。まあ、とりあえず、刻蔵庫へ行こうか…!」
私の手をためらいなく触ってくる人間。だが、それも次はお構い無しに手を引いてくる。
ザマス「っ!?気安く触るな人間!」
人間「じゃあ付いてきてくれるでしょ?」
全く聞く耳を持たず私の手を引く人間に呆れと諦めを感じ、私はまた食い下がってしまう。
ザマス「分かった!分かったからもう触るでない!!」
了承したのか人間は手を離した。そして、此方に変わらず笑みを向け礼を述べた。
人間「ありがとうね…ザマス!じゃあ行こうか…!」
心に靄を残しながらも、私と人間は刻蔵庫の方へと飛びたった。
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ザマス「……」
時間が経ち、あの人間への苛立ちが過ぎ去った頃……。私は自室に戻ろうと、人間共のいる中で足を進めていた。先日と変わらず見つめてくる人間共の姿…全てが見るに耐えないほど醜い。
ザマス(気色が悪い。何故私がこのような場所などに…!)
過ぎ去った筈の苛立ちが再びぶり返してくる。これ以上、見るに耐えない…そんな感覚を持ち、人目を避ける為に裏路地に入った時だ。人間の男が私にぶつかり、罵倒してきたのは。
ザマス「っ!…貴様!!何処を見ている!!!」
人間の男「ああ?…テメェこそ何処見てやがるんだ!!気をつけろよ!!!」
ザマス「人間共に目をくれてやる事など無い!!!」
人間の男「人間?……ああ思い出したぜ。お前は以前時の界王神様に連れてこられたヤツだな。ったく、時の界王神様も罪だなぁ…。なにしろ、こんな罪人を連れてきちまうんだからな」
ザマス「!黙れ人間!!!貴様等の存在こそ罪!!私の行いは正義そのものなのだ!!…まあ、虫ケラ如きお前には分からんだろうがな…!!」
男が憎悪のこもった醜い目で此方を見ると瞬時に気を高め、戦闘体制に入った。
人間の男「テメェ…!口の聞き方に気をつけやがれ!!!」
ザマス「チッ!!」
気を使った攻撃は出さないものの、此処では戦闘は禁じられている為攻撃が出来ない。これほど歯痒いことは無く、私は避けることしか出来なかった。
人間の男「どうしたぁ!!!?この程度かよ!!!」
ザマス「煩い!!!」
戦闘が長引くにつれて、周りのものにヒビが入り、地割れが起こる。どうしたものかと考えていた時、人間の男はその隙に付け入り、鳩尾に拳を振るいダウンさせた。人間の男が私の頭付近に気を溜め出し、此方に黒い笑みを浮かべる。何も出来ない私は攻撃を受けるしかないと、考えつつ人間に為されるがままの自分に悔しさのあまり、言葉を述べる。
ザマス「くそ…!」
人間の男「さっさとくたばれ!!!
気が向けられた。その瞬間、何かが私の前に立ち塞がり攻撃を受けた。
ザマス「?!」
人間の男「っ!!?…お前は!!超級クラスのタイムパトローラーの…!!」
???「あーやっぱり絡まれてたね。大丈夫?ザマス」
何かが先程別れた筈の人間だと確認した私は安堵しながらも、為されるがままにされた姿を見せている事に苛立ちと悔しさを思い出し荒い言葉が走る。
ザマス「煩い!貴様のせいだ!!!」
人間「ごめん。寝てて気づくの遅れてね…」
ザマス「貴様それでも我の道具か!」
人間「相変わらず怖い顔するね。……さてと。これは…どういう事なのかな……?」
低く、スローテンポに言うと、辺りに重く冷えた空気が流れる。人間の表情は見えないが、男が怯えているのが見える。おそらく…余程な顔をしているのだろう。
人間の男「ひっ!!」
人間「ただでさえ、此処で戦闘をするのは禁止なのに…。ましてや、時の界王神様の留守中に行うなんてね。……いい度胸してるんじゃ無いかな…」
男な近づいていく人間。そんな人間の顔を見ると、さらに男の顔が恐怖に染まる。
人間の男「っ!近づくんじゃねぇ!!!化け物がっ!!!」
人間「へぇー、そんな事言うんだね。君は悪い子だ…」
そう言い人間が拳を放つと、男は唸り声を発して気絶した。
人間「……ザマス立てる?」
人間が此方を振り返り手を差し伸べるが、私はすぐにその手を振り払う。
ザマス「手助け等いらん!!」
人間「…そっか」
????「ミゼルさん!」
何処からともなく、聞こえてくるあの忌まわしい人間の声。その声の主に人間が向き直し、小走りに近づく。
人間「トランクス!」
トランクス「ミゼルさん!ご迷惑をかけてしまいすみませんでした。この男のことや、建物の修理は俺達に任せて、ミゼルさんは修正に向かってください」
人間「わかった。……ねぇ、ザマス」
此方に問いかけ、じっと見つめてくる人間。
ザマス「なんだ…?」
人間「一緒にクエスト行ってくれないかい?」
ザマス「はあ?何故私が貴様と….」
人間「それが仕事だし、何よりザマスとの親睦を深めたくてね…!」
満面の笑みを此方に向けてくる人間に変わらず、気色の悪さが浮かぶ。
ザマス「気色が悪い笑みで言うな!」
人間「えー!そんなにかい?!!酷いなぁ…。まあ、とりあえず、刻蔵庫へ行こうか…!」
私の手をためらいなく触ってくる人間。だが、それも次はお構い無しに手を引いてくる。
ザマス「っ!?気安く触るな人間!」
人間「じゃあ付いてきてくれるでしょ?」
全く聞く耳を持たず私の手を引く人間に呆れと諦めを感じ、私はまた食い下がってしまう。
ザマス「分かった!分かったからもう触るでない!!」
了承したのか人間は手を離した。そして、此方に変わらず笑みを向け礼を述べた。
人間「ありがとうね…ザマス!じゃあ行こうか…!」
心に靄を残しながらも、私と人間は刻蔵庫の方へと飛びたった。