僕と君の昔話
その日・・僕は、前任の界王様に「私の従者として
来ぬか?」って言われて誘われたんだ。だけど、僕み
たいな身分が界王様の従者になるなんて無理だと思っ
た。
ハム「大変申し訳ありませんがお断りさせていただき
ます」
界王「何故だ?」
そう界王様は僕に問う。
ハム「僕には、荷が重すぎます。まだ青い自分が界王
様の従者になるなんて・・・」
ポン!
界王「大丈夫でだ。それに、私はお前に害は加えん。
だから、安心しなさい。」
こんな僕でもいいのか、いいなら・・・・
ハム「・・分かりました。いいですよ。従者になって
も・・」
界王「ありがとう。これから宜しく頼むぞ」
ハム「いえ・・こちらこそ。宜しくお願い致します」
僕は迷いがありつつも・・界王様の従者になった。界
王様が僕を本当は何の為に誘ったのかもすら知らずに ―――― 。
ハム「界王様・・今日は会議があるんでしたよね。」
その日は、東西南北それぞれの銀河の界王様達が出て、
それぞれの銀河の状況や状態を報告する大事な会議が
あった。
界王「そうだ。だから今夜は帰るのが遅くなる」
ハム「はい。お勤め・・頑張って行って来てください!」
僕がそう言い終わった瞬間、界王様はその場から去り、
それに引き続くかのように僕もその場を後にした ――― 。
界王様が会議にお出になられた日の夜・・・今日は
界王様のお帰りが珍しく遅かった。
ハム「もう夜遅いし・・そろそろ寝るようかな・・」
そう思い、僕が眠りに落ちようした。その瞬間・・・・・
バン!!!
ハム「!!?」
入り口がある方向から大きな音がした。
ゴン!ゴン!ゴン!
物を叩く音も聞こえる。僕はつい・・音がしているも
のの正体が気になり、音がし続けている部屋をドアの
隙間から覗いた。
バン!バン!
??「ぐっ!何故!何故私じゃないんだ!!」
部屋の奥から声は聞こえるが、肝心な顔が見えない。
だが僕はこの声の持ち主について一つ〝心当たり〟が
あり「まさかね・・・」と思いつつも、部屋の中を覗
き続けていると、そこにいたのは・・・
ドン!バン!
界王「なぜ私じゃないんだ!私じゃ!」
机や物を叩きながら、絶望や怒りの炎に燃えている界
王様の姿だった。僕はその姿を見た時、途端に思った。
今すぐにこの場所から離れて界王神様のいる界王神界
に行かなければならないと。だが、今・・出入りでき
る場所は一つしかなかった。その場所とは今丁度界王
様がいる部屋だった。一応僕がいる部屋の窓や隣の部
屋に通じているドアも全部開けようとした。だが、入
り口の部屋に通じるドア以外全て鍵がかかっていた。
しかし、自分では触った記憶すらない。では何で?・・・
そういう事を考えていると、ある仮説が浮かんだ。そ
の仮説というのは、界王様が僕の逃げ場を無くし、僕
と界王様を必然的に会わせるというものだ。だが、そ
れには一つの疑問があった。僕と界王様が会った所で
界王様は何をするんだろう?考えても、考えても答え
が出ない。
バン!バン!バン!
界王「居ないのか!居るなら出て来い!」
ハム「!!」
界王様が僕を呼んでいる。行かなきゃ・・でも・・・
界王「おい!」
でも、どの道僕には、通らなければならない道だった。
何かされるのも覚悟の上で僕は前に出た。
ハム「応えるのが遅れてしまい、申し訳ありませんで
した。して・・何の御用でしょうか?」
界王「お前に一つ問いたい・」
問いたいとは、何の事だろう?
界王「お前は私が優れていると思うか?」
ハム「・・・・・・はい。大いに思います」
僕はそう言った。言わなければ、界王神様の所に行く
事すら出来ないから。だから僕は――――――― 。
ボゴッ!!
ハム「グハッ!!」
バタッ!
界王様にいきなり叩かれた。いや・・正式に言うと殴
られたと言った方が正しいかもしれない。
ハム「・・・うぅっ」
ドゴッ!ゴスッ!ドコッ!
ハム「カイオウ・・・サマ・・・ゲホッ!なぜ・・で
すか?」
そう僕が言うと界王様は答えた。
界王「お前が俺を侮辱したからだ」
界王様は冷たく言い放った。
ハム「侮辱・・などっ・・しておりま・・・せんっ!」
界王「嘘をつけ!!」
ハム「嘘などっ・・・・!」
ビ キ ッ !
そ の 瞬 間 。 今 ま で で 一 番 と 言 っ て 良 い ほ ど の 痛 み が 僕 の 体 を 襲 っ た 。
ハ ム 「 あ あ あ あ あ ぁ あ ぁ ぁ あ あ あ っ ! ! ! 」
激 し い 痛 み と 今 ま で 感 じ た 事 が な い 悲 痛 な 思 い 、 そ れ だ け が 僕 の 中 に 残 っ た 。
ハ ム 「 ぁ ぁ っ ・ ・ ・ ぅ っ ・ ・ も ぅ や め て ・ ・ く だ さ ぃ 」 ド ゴ ッ !
ハ ム 「 ガ ハ ッ ! ! 」
そ の 後 も 界 王 様 に よ る 暴 行 は 続 き ・ ・ 。 気 が 付 い た 時 に は 体 中 が 痣 だ ら け に な っ て い た 。
ハ ム 「 ・ ・ ・ ・ 早 く 行 か な い と ・ ・ 。 界 王 様 が 起 き ち ゃ う ! 急 が な い と ・ ・ っ ! 」
体 中 が 痛 い 。 動 く だ け で 痛 み が 走 る 。 そ れ で も 僕 は 、 歯 を 食 い 縛 り 、 ど う に か 空 中 を 飛 ぶ 事 が 出 来 た 。 そ の ま ま 僕 は 歯 を 食 い 縛 り な が ら 界 王 神 界 に 向 か っ た―― 。
来ぬか?」って言われて誘われたんだ。だけど、僕み
たいな身分が界王様の従者になるなんて無理だと思っ
た。
ハム「大変申し訳ありませんがお断りさせていただき
ます」
界王「何故だ?」
そう界王様は僕に問う。
ハム「僕には、荷が重すぎます。まだ青い自分が界王
様の従者になるなんて・・・」
ポン!
界王「大丈夫でだ。それに、私はお前に害は加えん。
だから、安心しなさい。」
こんな僕でもいいのか、いいなら・・・・
ハム「・・分かりました。いいですよ。従者になって
も・・」
界王「ありがとう。これから宜しく頼むぞ」
ハム「いえ・・こちらこそ。宜しくお願い致します」
僕は迷いがありつつも・・界王様の従者になった。界
王様が僕を本当は何の為に誘ったのかもすら知らずに ―――― 。
ハム「界王様・・今日は会議があるんでしたよね。」
その日は、東西南北それぞれの銀河の界王様達が出て、
それぞれの銀河の状況や状態を報告する大事な会議が
あった。
界王「そうだ。だから今夜は帰るのが遅くなる」
ハム「はい。お勤め・・頑張って行って来てください!」
僕がそう言い終わった瞬間、界王様はその場から去り、
それに引き続くかのように僕もその場を後にした ――― 。
界王様が会議にお出になられた日の夜・・・今日は
界王様のお帰りが珍しく遅かった。
ハム「もう夜遅いし・・そろそろ寝るようかな・・」
そう思い、僕が眠りに落ちようした。その瞬間・・・・・
バン!!!
ハム「!!?」
入り口がある方向から大きな音がした。
ゴン!ゴン!ゴン!
物を叩く音も聞こえる。僕はつい・・音がしているも
のの正体が気になり、音がし続けている部屋をドアの
隙間から覗いた。
バン!バン!
??「ぐっ!何故!何故私じゃないんだ!!」
部屋の奥から声は聞こえるが、肝心な顔が見えない。
だが僕はこの声の持ち主について一つ〝心当たり〟が
あり「まさかね・・・」と思いつつも、部屋の中を覗
き続けていると、そこにいたのは・・・
ドン!バン!
界王「なぜ私じゃないんだ!私じゃ!」
机や物を叩きながら、絶望や怒りの炎に燃えている界
王様の姿だった。僕はその姿を見た時、途端に思った。
今すぐにこの場所から離れて界王神様のいる界王神界
に行かなければならないと。だが、今・・出入りでき
る場所は一つしかなかった。その場所とは今丁度界王
様がいる部屋だった。一応僕がいる部屋の窓や隣の部
屋に通じているドアも全部開けようとした。だが、入
り口の部屋に通じるドア以外全て鍵がかかっていた。
しかし、自分では触った記憶すらない。では何で?・・・
そういう事を考えていると、ある仮説が浮かんだ。そ
の仮説というのは、界王様が僕の逃げ場を無くし、僕
と界王様を必然的に会わせるというものだ。だが、そ
れには一つの疑問があった。僕と界王様が会った所で
界王様は何をするんだろう?考えても、考えても答え
が出ない。
バン!バン!バン!
界王「居ないのか!居るなら出て来い!」
ハム「!!」
界王様が僕を呼んでいる。行かなきゃ・・でも・・・
界王「おい!」
でも、どの道僕には、通らなければならない道だった。
何かされるのも覚悟の上で僕は前に出た。
ハム「応えるのが遅れてしまい、申し訳ありませんで
した。して・・何の御用でしょうか?」
界王「お前に一つ問いたい・」
問いたいとは、何の事だろう?
界王「お前は私が優れていると思うか?」
ハム「・・・・・・はい。大いに思います」
僕はそう言った。言わなければ、界王神様の所に行く
事すら出来ないから。だから僕は――――――― 。
ボゴッ!!
ハム「グハッ!!」
バタッ!
界王様にいきなり叩かれた。いや・・正式に言うと殴
られたと言った方が正しいかもしれない。
ハム「・・・うぅっ」
ドゴッ!ゴスッ!ドコッ!
ハム「カイオウ・・・サマ・・・ゲホッ!なぜ・・で
すか?」
そう僕が言うと界王様は答えた。
界王「お前が俺を侮辱したからだ」
界王様は冷たく言い放った。
ハム「侮辱・・などっ・・しておりま・・・せんっ!」
界王「嘘をつけ!!」
ハム「嘘などっ・・・・!」
ビ キ ッ !
そ の 瞬 間 。 今 ま で で 一 番 と 言 っ て 良 い ほ ど の 痛 み が 僕 の 体 を 襲 っ た 。
ハ ム 「 あ あ あ あ あ ぁ あ ぁ ぁ あ あ あ っ ! ! ! 」
激 し い 痛 み と 今 ま で 感 じ た 事 が な い 悲 痛 な 思 い 、 そ れ だ け が 僕 の 中 に 残 っ た 。
ハ ム 「 ぁ ぁ っ ・ ・ ・ ぅ っ ・ ・ も ぅ や め て ・ ・ く だ さ ぃ 」 ド ゴ ッ !
ハ ム 「 ガ ハ ッ ! ! 」
そ の 後 も 界 王 様 に よ る 暴 行 は 続 き ・ ・ 。 気 が 付 い た 時 に は 体 中 が 痣 だ ら け に な っ て い た 。
ハ ム 「 ・ ・ ・ ・ 早 く 行 か な い と ・ ・ 。 界 王 様 が 起 き ち ゃ う ! 急 が な い と ・ ・ っ ! 」
体 中 が 痛 い 。 動 く だ け で 痛 み が 走 る 。 そ れ で も 僕 は 、 歯 を 食 い 縛 り 、 ど う に か 空 中 を 飛 ぶ 事 が 出 来 た 。 そ の ま ま 僕 は 歯 を 食 い 縛 り な が ら 界 王 神 界 に 向 か っ た―― 。