このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

僕と君の昔話

ザマス「何故ここに・・・!」
ハム「ザマス・・・」
元・北の界王「貴様・・今度は死にに来たのか?」
ハム「僕は死にに来んじゃない・・!ザマスを助けに 来たんだ!!」 元・北の界王「随分威勢が良くなったな?だが、それ もいつまで続くのか見物だな」
ハム「・・・・」
元・北の界王「来い。来ぬのなら、此方からいくまで だ!」
ハム「!!」
ハムは奴の攻撃を避けると、瞬時に背後に回り攻撃を 仕掛ける。
北の界王「チッ!!」
元・北の界王(なるほど、スピードが速いぶんパワー
が低い・・・ということか。なれば・・!)
元・北の界王「おびき寄せて捕えればいい」
ハム「!!」
奴はハムの足を掴み取る。
ハム「ぐっ!離せ!!」
元・北の界王「いいだろう・・。放してやる」
そいうと奴は、ハムを壁に勢いよく投げつけた。
ハム「ぐ・・っう・・!}
ザマス「やめろ!ハムは傷けるな!!」
元・北の界王「部外者は黙っていろ・・!」
ハム「?!ザマス!危ない!!」
ザマス「なっ?!」
ハム「うっああああああぁぁあ!!」
私の前にハムが飛び出し、自分の身代わりと言わんば
かりに、攻撃を受ける。
ザマス「ッ?!ハム!!」
ハムを見ると脹脛は腫れ、片脚は動かせないと言う程、
深刻な状態になっていた。
ハム「ぅッッう!」
元・北の界王「この程度の攻撃でこの様か?」
倒れて動けないハムの首に手を伸ばしそのまま絞めつ
ける。
ザマス「貴様・・・!!」
ハム「はなっ!・・せッ!」
元・北の界王「それにしても、てこずらせてくれたも
のだな・・・?」
奴が手に纏っていた気の刃が、ハムの胸元に向けられ
る。
ザマス「?!やめろ!!これ以上ハムを傷つける
な!!」
元・北の界王「クククッ・・見てみろハム!まるで、
負け犬の遠吠えだぞ!無様なものだな?!」
ザマス「黙れ!!貴様に言われる筋合いはない!」
元・北の界王「煩いぞ・・」
そう呟いた瞬間、奴の指元が光り、私の右肩を貫いた。
ザマス「・・!?あああぁぁぁあああぁぁああっ
っ!!!」
断末魔が部屋に響き渡ると同時に血液の雫が、〝ぽた
ぽた〟と床に落ちる。
ハム{ザマっ!・・スぅ!!}
ザマス「ぐぅぅ・・ッぅ!フゥー!フゥー!」
元・北の界王「フン・・これで少しは黙るか・・」
私が弱っていることを確認すると、再びハムの方見た。
元・北の界王「邪魔は消えたな・・。さて、これでも
うお前も終わりだなァ!?」
ハム「ぐっ!!」
ヤツがハムにとどめをさそうとしたその時、場に現れ
た大きな気に一瞬場が凍りついた。
元・北の界王「っ?!この気は?!」
????「破壊」
何者かがそういうと、ヤツは光に包まれながら、消え
ていった。それと同時に、私に付けられていた枷も消
えた。
ザマス「ぅっ・・!」
ハム「ザマス・・・!!」
ハムが私の体の下に入り、私の体の衝撃を和らげる。
ザマス「ハ、ムっ!どけッ・・!」
ハム「破壊神様・・・・」
ザマス「破壊・・神?ぐっう?!ぁがっ!!」
ハム「ザマス!喋っちゃ・・ダメ・・!」
部屋の外から、足音が近づいてくる。
界王神様「!ハム!ザマス大丈夫か?!」
ハム「ゴワス様!!僕は大丈夫ですから、ザマスを!
出血が、止まらないんです!」
界王神様「わかった・・!まずは、ザマスを界王神界
で治癒する。それでよいな?」
ハム「はい!」
ザマス「ハ・・ム・・」
ハム「ザマス大丈夫だからね。今は休んで・・」
ザマス「・・・・・」
私は一時の眠りについた。


ザマス「ん・・・。ここ・・は?」
??「ザマ・・ス・・」
目を開き、周りを見渡すと・・・ハムが横で寝ていた。
ザマス「ハム・・・!」
私が手を伸ばそうとした時、攻撃を受けた右肩に激痛が走る。
ザマス「ぐっぅ!!」
ハム「ん・・・・」
ザマス「!」
ハム「ザマス・・?」
私の声で目を覚ましたハム。私は、完治した脹脛を見
た瞬間、安堵した。
ザマス「ハム!よかっ・・」そう言いかけた途端、瞬
時にハムが私の胸に飛び込み、泣きながら、言葉を発
した。
ハム「ザマス!目覚ましてよかった・・!」
ザマス「ハム・・・」
私は、ハムの背中を左手で優しく摩る。
ハム「っ・・・!ザマス!!守れなくて・・ごめんね!」
ザマス「ハム・・心配をかけてしまってすまない。私
は大丈夫だ」
ハム「っぅう・・・!」
ザマス「だから・・笑ってくれないか?いつものよう
に・・・」
そうハムに伝えると、ハムは涙を拭き優しく微笑みな
がら、言った。
ハム「うん・・ありがとう!ザマス・・!」
私もハムに微笑みかえす。しばらくすると、部屋にノ
ック音が響いた。
トントン
界王神様「私だ。少しいいかね?」
界王神様の声と判断した私達は部屋に入ること受け入
れた。
ハム・ザマス「どうぞ」
界王神様「失礼するよ」
ドアが、開き界王神様が部屋に入り寝台の近くの椅子
に座る。
界王神様「具合はどうかね?」
ザマス「まだ、右肩が少々痛みます。が、少しなら動
かせます」
私がそう伝えると、界王神様は険しい顔をなさりなが
ら、頭を下げ謝罪の言葉を述べた。
界王神様「二人とも。気づくのが、遅くりすまなかった」
ザマス「そんなことはありません・・!私がもっと早く気づけば界王神様や破壊神様達に御迷惑をかけずに
済みましたのに!!」
ハム「そうですよ・・。むしろ僕がザマスをちゃんと守れていれば・・!!」
ザマス「ハム・・」
界王神様「そんなことはないよ。お前達を危険な目にあわせたのは間接的だが、実質私だ。私に責任がある。
お前たちには本当にすまない事をした。すまなかった」
ハム「ゴワス様・・!!自身を責めないでください!」
界王神様「ハムは本当に優しいのだな」
ハム「ゴワス様!」
ザマス「界王神様」
界王神様「なにかね?」
ザマス「無礼を承知のうえで申しますが、界王星に戻ってもよろしいでしょうか?」
界王神様「まだ、傷は完治してないようだが、大丈夫か?」
ハム「ゴワス様。ザマスのことでしたら、僕にも責任があるので、出来ることをやらせてください!」
ザマス「ハム」
界王神様「わかった。だが、あまり無理をしないように・・分かったかね?」
ハム「はい!!」
界王神様「では、私はこれで失礼するよ」
ザマス・ハム「界王神様!ありがとうございました」
界王神様は微笑むと部屋のあとにした。私達はその後すぐ、界王神界を出た。
13/16ページ
スキ