デフォルトで「名もなき ななし」になります。
Let's move your heart!
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「蓮、入っていい?」
蓮の控室の扉をノックすると、中から慌てた様な足音が聴こえ、扉が勢いよく開いた。
「ななし!」
「ぅわっ!」
「ななしもやっとこっちに来たんだ……。ななしだけいつまでも来ないから心配で。」
「あ、皆はもうこっちに来てるんだね。」
「ああ。……会いたかった。」
「いつも学校で会ってるのに?」
「それだけじゃ足りない。」
「……はいはい。」
扉を開けた勢いそのままに私に抱きつき、いつもの甘い言葉を私に投げかける蓮。……そういう関係じゃないのに、毎回彼も良くやるなぁ。いつまでも抱きしめられてるわけにいかないので、蓮の肩に手を掛けてぐっと押すと、思ったよりもすんなりと離れてくれた。
「怪盗服の黒いコーディネートも良いけど、赤も似合うね。カッコいい。」
「ありがとう。ななしも真紅のドレス姿、綺麗だよ。」
「あ、ありがと……。」
いつも彼の褒め言葉は軽く流しているけれど、普段とは違う見た目のせいか照れてしまう。ハイポイントに真紅のトップハット、そして彼のペルソナであるアルセーヌを模した様な燕尾服は彼の魅力を引き立て、いつもより大人っぽく感じる。
「照れてる可愛いななしをみていたいけど…、そろそろリハに向かわないとな。」
「リ、リハ?」
「あぁ。ラヴェンツァから聞いてないのか?」
「あの、今回のバンドコンサートもダンスの時みたいにほぼぶっつけ本番でやるんじゃないの?」
「ダンスは全員で合わせて踊るわけじゃなかったからな。今回は皆で音やリズムを合わせなくちゃ曲にならないから、リハをきちんとやっておけってラヴェンツァに言われてるんだ。」
「そうだったんだ…。」
しっかりと私たちに準備をさせるとは……ラヴェンツァのこのイベントに対する本気度がうかがえる。よほど、他のお姉さん達に負けたくないのかもしれない。
蓮は控室に戻り、自身の担当する楽器を手に取る。なるほど、蓮の担当はアルトサックスなんだ。光を反射するほどに磨き上げられたそれは、昔から使用していたかのように蓮によく馴染んでいた。
「さ、お手をどうぞ。マイ・ディア。」
たまには蓮の戯れに付き合おうと、差し出された掌の上に自身の手を重ねる。すると、その手はお互いの体温が伝わるほどしっかりと握られると同時に、力強く引っ張られた。急に引っ張らないで、と文句を言おうと顔を上げようとしたけれど、それよりも早く蓮が私の耳元に唇を寄せ囁いた。
「現実に戻ったら、俺の為だけに歌って。」
――リハーサルで上手く歌えるだろうか。
赤くなった顔を片手でおさえ、蓮とともに会場へと向かった。
蓮の控室の扉をノックすると、中から慌てた様な足音が聴こえ、扉が勢いよく開いた。
「ななし!」
「ぅわっ!」
「ななしもやっとこっちに来たんだ……。ななしだけいつまでも来ないから心配で。」
「あ、皆はもうこっちに来てるんだね。」
「ああ。……会いたかった。」
「いつも学校で会ってるのに?」
「それだけじゃ足りない。」
「……はいはい。」
扉を開けた勢いそのままに私に抱きつき、いつもの甘い言葉を私に投げかける蓮。……そういう関係じゃないのに、毎回彼も良くやるなぁ。いつまでも抱きしめられてるわけにいかないので、蓮の肩に手を掛けてぐっと押すと、思ったよりもすんなりと離れてくれた。
「怪盗服の黒いコーディネートも良いけど、赤も似合うね。カッコいい。」
「ありがとう。ななしも真紅のドレス姿、綺麗だよ。」
「あ、ありがと……。」
いつも彼の褒め言葉は軽く流しているけれど、普段とは違う見た目のせいか照れてしまう。ハイポイントに真紅のトップハット、そして彼のペルソナであるアルセーヌを模した様な燕尾服は彼の魅力を引き立て、いつもより大人っぽく感じる。
「照れてる可愛いななしをみていたいけど…、そろそろリハに向かわないとな。」
「リ、リハ?」
「あぁ。ラヴェンツァから聞いてないのか?」
「あの、今回のバンドコンサートもダンスの時みたいにほぼぶっつけ本番でやるんじゃないの?」
「ダンスは全員で合わせて踊るわけじゃなかったからな。今回は皆で音やリズムを合わせなくちゃ曲にならないから、リハをきちんとやっておけってラヴェンツァに言われてるんだ。」
「そうだったんだ…。」
しっかりと私たちに準備をさせるとは……ラヴェンツァのこのイベントに対する本気度がうかがえる。よほど、他のお姉さん達に負けたくないのかもしれない。
蓮は控室に戻り、自身の担当する楽器を手に取る。なるほど、蓮の担当はアルトサックスなんだ。光を反射するほどに磨き上げられたそれは、昔から使用していたかのように蓮によく馴染んでいた。
「さ、お手をどうぞ。マイ・ディア。」
たまには蓮の戯れに付き合おうと、差し出された掌の上に自身の手を重ねる。すると、その手はお互いの体温が伝わるほどしっかりと握られると同時に、力強く引っ張られた。急に引っ張らないで、と文句を言おうと顔を上げようとしたけれど、それよりも早く蓮が私の耳元に唇を寄せ囁いた。
「現実に戻ったら、俺の為だけに歌って。」
――リハーサルで上手く歌えるだろうか。
赤くなった顔を片手でおさえ、蓮とともに会場へと向かった。
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