電話で5題
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それはいつもの「ななし?」から始まった。
「明日、日本に着くよ。」
また、唐突に伝えられた言葉。明日、彼は帰ってくる…!
私は何時の便で帰ってくるのかを聞き、迎えにいくと伝えた。
あの日言った、私に"伝えたい言葉"…その言葉をついに聞ける嬉しさを感じながら。
「貸してたゲーム、そろそろ返してもらってもいいかな?」
『…は?』
この目の前にいる男は今なんと言った?
あれだけもったいぶってゲーム?え?それだけ?
『あの…帰ったら言いたかったコトって、それだけ?』
「うん。ななしはずっとプレイしてたんでしょ?ならそろそろ終わってるよね?
久しぶりにやりたいんだよ、あのゲーム。」
そう言ってニコニコとする花京院。
いやさ、その笑顔が見れて安心したけどさ、壮大なフラグを立てておいてそりゃないんじゃないの?
花京院の隣にいる大男二人も、一人は目ぇかっ開いてるし、一人はタバコ落としてるよ?
「帰ったら伝えたいことがある」って言ったら、普通は告白の類なんじゃあないの?
誰だってそう思う。私だってそう思う。大男二人もそう思ったからそのリアクションなんだよ?気づいてる?
「あ…もしかして、まだ終わってなかった?」
あまりの出来事に固まっていた私の沈黙を、ゲームが終わってないからと受け止めトンチンカンな事を言う目の前の男を、悲しみを通り越してブン殴りたくなった。
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(…そりゃねぇだろ、花京院)
(え?やっぱり催促は駄目だったかな?)
(………)ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
(お…お嬢さん落ち着くんじゃ!花京院っ!もうそれ以上何も言っちゃイカーン!!)
2014/01/26